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X型番の新生“SOLID BASS”、ミドルとエントリーが登場

» 2013年03月22日 16時08分 公開
[ITmedia]

 オーディオテクニカは3月22日、“SOLID BASS”(ソリッドベース)シリーズの新製品として、エントリーモデルにあたる「ATH-CKS55X」(5040円)、およびミドルレンジの「ATH-CKS77X」(8925円)を発表した。デザインや型番は従来機とあまり変わらないが、同シリーズの特長である低音拡張機構に大きな変更を加えた「新生ソリッドベース」。いずれも4月28日に発売する。

「ATH-CKS77X」のホワイト(左)とブラック(右)。ほかに「ブラックレッド」がある

 低音を拡張する容積をかせぐため、2つの空気室(チャンバー)を設けるというアプローチは変わらない。ただし今回は、2つめの空気室の独立性を高め、従来は空気室と空気室の間にあったアコースティックレジスター(音響抵抗)を廃止した。「従来(サブチャンバーメカニズムAR)が“増床”だとすると、今回(エクストラチャンバーメカニズム)は“増築”のイメージ」(同社)。

エクストラチャンバーメカニズム

 またミドルクラスのATH-CKS77Xでは、2番目の空気室自体を無垢(むく)アルミニウム材の切削加工で作り、不要な振動を排除している。「従来はふたの部分だけアルミ素材だったあ、今回はサブチャンバーそのものをアルミの部屋にしたことで、気密性が向上している」(同社)。ドライバーには従来よりも強磁力のマグネットを採用。精巧なプレス加工で加工時の変形を防ぎ、磁束密度を確保することで、重低音に加えてクリアな中高域再生を実現したという。

2つめの空気室自体がアルミ製になった(左)。従来機「ATH-CKS77」との比較。一見、あまり変わらないようだが、並べてみるとかなり違う(右)

 エントリーのATH-CKS55Xは、チャンバーが樹脂製となるほか、マグネットの部材も異なる(ドライバー口径は同じ)。若年層のユーザーが多いエントリーモデルということもあり、“重低音”というブランドイメージに沿った分かりやすいチューニングが施されている。

「ATH-CKS55X」。2つめの空気室の独立性を高めたため、従来機「ATH-CKS55」より少し長くなっている(中、右)

 そのほかの主な仕様は下表の通り。なお、TH-CKS55XにはiPhone対応モデルの「ATH-CKS55Xi」(6300円)、およびAndroidスマートフォン対応モデル「ATH-CKS55XiS」(5670円)もラインアップしている。

型番 ATH-CKS77X ATH-CKS55X
型式 ダイナミック型
ドライバー 12.5ミリ
音圧感度 106dB/mW  105dB/mW
再生周波数帯域 5〜2万5000Hz 5〜2万4000Hz
最大入力 100mW
インピーダンス 16オーム
プラグ 3.5ミリ金メッキステレオミニ(L型)
コード Y型1.2メートル
付属品 ポーチ、イヤーピース(XS、S、M、L)
価格 8925円 5040円
発売日 4月28日

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