Bluetoothスピーカー、それも可搬型の小型スピーカーは、PC/スマートフォン用のスピーカーにおいて、最もホットな市場になっている。その中でもcheero(チーロ)の「cheero SOUND GARDEN」は、価格と品質(音質)のバランスがとれ、コストパフォーマンスが良い製品といえる。
高価格帯の製品のような至極の音質……とまではいかないが、筐体(きょうたい)のサイズからは思いもよらない迫力のサウンドが楽しめる。また、音源にもよるが、ボリュームを最大にしても音割れなどもなく、屋外で楽しむにも充分な音量が得られるのもポイントだ。
デザインはシンプルで飽きのこないもの。ボディーがラバーで覆われており、ボディーそのものがインシュレーターの役割を果たして音が割れたりビビる(ビリビリと机などが振動する)ことも防いでいる。
入力は、Bluetooth接続とライン入力の2系統。ボディーの左右に、充電用のmicro USBポートとステレオミニジャック、電源ボタン、入力ソースの切り替えボタン、バッテリーチェックボタン、そしてBluetoothのステータスランプなどが備わっている。
また、本体上部には、着信/終話(再生/停止)ボタン、早送り、巻き戻しボタン、ボリューム(+ー)ボタンがあり、着信/終話(再生/停止)ボタンを長押しすることで、Bluetoothのペアリングが行える。
ソース切り替えボタンが付いているのはなかなか珍しいかったりと、製品そのものにまだ煮詰める余地は残されているように感じるが、操作自体は簡単で、音質も悪くないということで、初めて購入するBluetoothスピーカーとしては最適だろう。
1200mAhのリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、バッテリーでの駆動は、50%の音量で約6時間。最大で12時間の再生が可能と充分。充電は約3〜4時間で完了する。なお、メーカーが公開している製品紹介動画は、使用感が分かりやすく描かれている。
通話の品質も悪くはないが、双方がBluetoothスピーカー、ヘッドセットなどを使用していた場合、組み合わせなどによっては品質が落ちる(ように感じる)場合がある。その場合にはどちらかを有線接続などにすると、多くの場合充分な品質での通話が可能だ。
実売で5000円を切る価格で、同価格帯の製品の中では非常に音質、デザインなどのクオリティーが抜き出ている。比較的安価で音質も良いので、入門用やサブ機としては満足できるだろう。逆に、これで満足できない場合には、より高価格帯のモバイルスピーカーを検討するべきだと思う。
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