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振るだけで楽器演奏! 4種類の楽器を楽しめるiPhoneアプリ「+Cue」片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」

» 2014年10月02日 11時56分 公開
[片岡義明,ITmedia]

 ピアノやドラム、ギターなどスマートフォンで楽器演奏できるアプリは数多くあるが、今回紹介する「+Cue - Shake Music Sequencer」は複数の音を重ねて曲を作れるという点において、ほかのアプリとは一味違う。このアプリを使えば、楽器を演奏したことがない人でも、iPhoneを振るだけで簡単に音楽を演奏できる。

「+Cue」のメイン画面(中、右)。楽器や音色、リズムを切り替えられる

 重ねられる楽器の種類はドラム、ベース、楽器1、楽器2の4種類が用意されており、ドラムには「Rock」「Techno」「Indust」、ベースには「Bass 1」「Bass 2」「Bass 3」「Bass 4」、楽器1には「Poly」「Synth」「Bell」「Piano」「Organ」、楽器2には「Brass」「Chorus」「Guitar」「Brass2」と、カテゴリーごとに音色を切り替えられる。

 演奏を開始するには、まずスタートボタンを押してから、iPhoneを4回振ってテンポを決める。決定されたテンポが左上にbpmで表示されるので、右左ボタンを押して好みのリズムに調整する。ちなみにデフォルトは120bpmで、iPhoneを振らなくてもこの値を基準に調整することもできる。

 リズムを決めて再生が始まったら、楽器と音色を選んで画面中央の「+」を押しながらiPhoneを振ると、指定した音色の音が追加される。このとき、iPhoneの向きと振り方によって出る音階が異なる。iPhoneの画面を横にして振るとシ・ソ・ミ・ドが、画面を下にして振るとド+・ファ・ラ・レ、画面を上にして振るとソ+・ファ+・ミ+・レ+が鳴る。細かいことは考えず、上下左右斜めと適当に色々方向に振れば、それらしいメロディを簡単に作れるので便利だ。

振り方と端末の向きによって音階が変わる(左)。再生中は背景が点滅(中)。画面効果の設定画面(右)

作成した曲を共有できる

 このアプリの面白いところは、「+」を押しながらiPhoneを押して端末を振って演奏すると、そのフレーズがループでずっと再生され続けるところだ。ドラムを鳴らしたら次はベース、その次は楽器1、楽器2と順番に鳴らしていくたびに各パートが重なっていき、次第に1つの曲ができあがっていくので実に面白い。しかも、曲を鳴らしたままで各楽器の音色を変えることもできるので、メロディはそのままでさまざまな音色の違いを楽しめる。

 音楽が鳴っているときの画面効果も面白い。背景画面の点滅と「+」の周りを彩るアニメーションに加えて、iPhoneの背面カメラに搭載されているLEDフラッシュを点滅させることも可能だ。また、共有機能も搭載されており、位置情報とともに作成した曲をアップロードして共有できる。もちろん他のユーザーが投稿した曲をダウンロードすることも可能だ。曲のリストには現在地からの距離も掲載されており、ほかのユーザーがどれくらい離れた場所から投稿したのかが分かる。

 +Cueを使えば、楽器演奏がまったくできない人でも、さまざまな楽器の音を重ねて曲を作ることができる。音楽を聴くだけでなく、たまには演奏もしてみたいという人が手軽に楽しめるアプリだ。

  • +Cue - Shake Music Sequencer(App Store)100円

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