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» 2015年05月07日 13時05分 UPDATE

ワイヤレスで行こう!:イヤフォンで“全部入り”を徹底追求――旅のお供にも最適なオーディオテクニカ「ATH-BT08NC」 (1/2)

オーディオテクニカから発売された「ATH-BT08NC」は、ノイズキャンセリングとBluetoothワイヤレス機能を合体させた“全部入り”イヤフォンだ。今回は出張のおともとして実際に飛行機にのって試した。

[山本敦,ITmedia]

 仕事柄、年に数回ぐらい飛行機で海外旅行に出かける機会がある。飛行機で長旅をするなら、やっぱりノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンを携えて出かけたい。でも機内に持ち込む手荷物じゃなるべく小さく、少なくしたいものだ。オーディオテクニカから発売された「ATH-BT08NC」は、ノイズキャンセリングとBluetoothワイヤレス機能を合体させた“全部入り”イヤフォンだ。

ts_ath08btnc01.jpg オーディオテクニカの“全部入り”イヤフォン「ATH-BT08NC」

オーディオテクニカから久しぶりの“全部入り”イヤフォン登場

 ワイヤレス+ノイズキャンセリング機能をミックスした“全部入り”ヘッドフォンについては、前回のレポートでデノンの新製品「AH-GC20」を取り上げた。ヘッドフォンで“全部入り”の新製品は増えてきているが、イヤフォンではこのATH-BT08NCが久しぶりだと思う。オーディオテクニカとしても、2011年に発売した「ATH-BT04NC」以来の全部入りイヤフォンになる。

ts_ath08btnc04.jpg 左側のコントロールボックスにボタンやスイッチ、通話用のマイクを搭載

 大きな特徴は装着スタイルに工夫を凝らしたこと。最近流行の“ウェアラブル”を意識して、電源ボックスやコントロールユニットを肩に乗せてしまうネックバンドデザインがユニークだ。実際、Bluetoothイヤフォンの装着性の善し悪しは「コントロールボックスを身に着ける負担をどれくらい軽減できているか」で決まる部分が大きい。最近ではイヤフォン本体に組み込んでしまうことで、ケーブルにかかる重心を逃がす製品も主にスポーツイヤフォンに多くあるが、これはこれで耳元に重みがかかったり、イヤフォン部分が大きくなってしまうので耳に着けにくいと感じる人もいるようだ。

 ATH-BT08NCのように、両肩に乗せてしまう装着スタイルならイヤフォン部分は通常のカナル型イヤフォンと同じサイズや重さになるので、誰にでも身に着けやすい。ただ、コントロールボックス全体は軽量化が図られているものの、大きさはそれなりにあるし、本体は防水設計ではないのでスポーツ用として使うにはあまり向いていないと思う。街歩きや旅行、ホームリスニングでの活躍が中心になるイヤフォンだ。

 Bluetoothは高音質オーディオコーデックのaptXとAACもサポート。ハンズフリー通話にも使える。左側のコントロールボックスに操作ボタンを集約して、反対側のボックスにはバッテリーを内蔵する。

ts_ath08btnc03.jpg 装着感の高いファインフィットイヤーピースを採用。フィン状のハウジングが耳のくぼみにしっかりとフィットする

 アクティブノイズキャンセリングはマイクで外部の環境音を集音して、ノイズと逆位相の音をぶつけて消し込むフィードフォワード方式を採用。消音効果は最大90%をうたっている。そもそもがカナル型イヤフォンなのでパッシブな消音効果も高いうえに、ノイズキャンセルを効かせると外部環境音はかなりのレベルでシャットアウトされる。ノイズキャンセリング、ワイヤレス機能の両方をオフにして、本体にケーブルをつないで普通のワイヤードイヤフォンとしても使える。どちらか片方の機能だけオンにして使うのもアリだ。NC機能のオンとオフを切り替えてもサウンドのキャラクターに変化が現れないのも、筆者としては好感が持てる。

ネックバンドスタイルの操作性は? バッテリー性能は?

 コントロールボックスの左側は、表の丸く大きめなボタンが電源になっていて、4秒長押しで電源オン、3秒長押しでオフ。押し込む秒数が少し長めに設定されているのは、カバンの中に入れて誤操作で起動してしまうことを避けるためだろう。賢い配慮だと思う。電源がオンの状態で約5分間機器と接続しないで放置されていると、自動で電源がオフになるオートパワーオフも搭載する。

ts_microusb01.jpg 左側コントロールボックスの先端にmicroUSBポートを搭載

 左側ボックスの内側面にはコントロールボタンとボリュームボタンをそれぞれ分けて配置されている。コントロールボタンで音楽の再生と一時停止や電話の応答を操作するが、曲送り/戻しはボリュームボタンの長押しで行うのがポイント。ノイズキャンセル機能のオン/オフは左ユニットの外側にスイッチを設けている。オンにするとインジケーターが緑色に光って知らせる。

ts_ath08btnc05.jpg ノイズキャンセリング機能のスイッチを側面に配置する

 左ユニットの正面先端部分には通話用のマイクとmicroUSB端子が搭載されている。USBは充電に使うものだが、付属のイヤフォンケーブルはUSBーステレオミニ端子の仕様となっている専用のもので、先端からケーブルを垂らしてプレーヤーにつなぐ。左側のボックスからはイヤフォンケーブルと合わせて2本の線が先端から飛び出る格好になるので多少見た目が損なわれるが、外部接続端子を極力少なくしたデザインのコンセプトは良いと思う。

 その他の便利な機能には、フルセグ&ワンセグ視聴機能を搭載するスマホ・タブレットでテレビを観るとき、あるいは自宅の録画機に録ったテレビ番組をリモート視聴するときに効果を発揮する「SCMS-T」方式のコンテンツ保護にも対応している。これがないと、例えば旅先で一通り観光を済ませて、夜は宿に帰ってスマホで自宅のレコーダーに録ったテレビ番組を観ながらのんびり過ごしたい、となったときにワイヤレスリスニングができずにちょっとした不便を強いられてしまうのでご注意を。

ts_ath08btnc12.jpg 海外であろうと旅先でインターネットにつながれば自宅のレコーダーに録りためたテレビ番組がいつでも、どこでも観られるのがリモート視聴の魅力。SCMS-T対応のイヤフォンならワイヤレスでテレビ放送の音も聴ける

 マルチペアリングは最大8台まで対応。2台のマルチポイント接続もできるので、スマホとポータブルオーディオプレーヤーを同時にワイヤレス接続しておける。その効果としては、プレーヤーで音楽を聴いていても、スマホにかかってきた電話にハンズフリーで応答できるようになる。

 気になるバッテリーの最大持続時間は、Bluetoothとノイズキャンセルの同時使用で約8時間。Bluetoothのみなら約13時間、ノイズキャンセリングのみでは約24時間となる。飛行機の旅で使うとして、Bluetoothはオフにしてケーブルをつないで機内エンターテインメントを楽しんだり、耳栓代わりにノイズキャンセリング機能をオンにして使っても最大24時間もバッテリーが持ちこたえてくれるなら、大抵の航路は途中チャージなしでも乗り切れる。

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