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なぜ関西ではおでんを「かんとだき」と呼ぶのか

» 2016年04月02日 06時00分 公開
[ITmedia]

 「地方によってなぜ呼び名が違うの?」「関東と関西、違う呼び名でも中身は一緒?」そんな日本の言葉を1日1つずつ紹介していく「意外と知らない日本の雑学」

 今では関西でも「おでん」が一般的になりましたが、以前はおでんのことを「関東煮(かんとだき)」と呼んでいました。

 近年はコンビニのおでんが定着していますが、「コンビニおでん」が生まれる前は、関西においてめずらしい食べ物の1つがおでんでした。

 おでんはもともと「御田」という字で、田楽豆腐の田に御を付けたものです。なので、以前は東西問わず「おでん」といえば田楽(串に刺した豆腐やこんにゃくの味噌焼き)を指しました。

 現在のように煮込む仕様になったのは江戸中期で、江戸周辺で大ブームに。それが関西にも伝わり、もともとあった田楽のおでんと区別するために、煮込み仕立ての「おでん」は「関東煮(かんとだき)」と呼ぶようになったそうです。

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