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関西人は「さつま揚げ」を「天ぷら」と呼ぶ?

» 2016年04月22日 06時00分 公開
[ITmedia]

 「地方によってなぜ呼び名が違うの?」「関東と関西、違う呼び名でも中身は一緒?」そんな日本の言葉を1日1つずつ紹介していく「意外と知らない日本の雑学」

 魚などの練り物揚げを関東では「さつま揚げ」と呼びますが、関西ではこれを「天ぷら」と呼んでいます。

 九州の博多周辺では、うどんに丸いさつま揚げをのせた「丸天うどん」があり、これも「さつま揚げ」ではなく「天ぷら」からきているようです。地域によっては「揚げかまぼこ」ともいわれ、地方によってさまざまな呼び名があることが分かります。

 天ぷらといえば、水で溶いた小麦粉の衣をつけて揚げたものをいいますが、もともと天ぷらは江戸発祥の食べ物で、当時は屋台で立ち食いするような庶民の食べ物でした。

 さつま揚げも「天ぷら」としてひとくくりにした関西でしたが、さつま揚げは薩摩(現在の鹿児島県西部)の特産品であり、関東では「さつま揚げ」という呼び名が一般的になったといわれています。

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