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パナソニック、ダイソン、フィリップス「時代を変えた」家電たち

» 2016年05月31日 06時00分 公開
[ITmedia]

 私たちの暮らしを便利にしてくれる家電。特に白物家電には、時代と歩んできた進化の歴史がある。今回は、人気連載滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」から、家電の進化を実感できる記事を紹介する。優れた家電は一日にして成らず。

フィリップスの回転式――“元祖”電動シェーバーはどのように進化したか?

 独自の回転式シェーバーを開発し続けているフィリップス。発売から76年、売上累計7億台を誇る“電動シェーバーの元祖”だ。 時代が進むごとにヘッドの数は2つから3つへと増え、技術革新とともに形状も変わった。フローティングヘッドやセントラルドライブ機構など、多くの快適な深剃り技術が開発され、デザインにも常に時代が反映された。

1939年、元祖電動シェーバー「Philishave 7730」が登場。葉巻型×1ヘッド。黒くて細長い形状が葉巻に似ていて、先端部に回転ユニットが1つだけ搭載されたシンプルなものだった。皮の携帯ケースが付属した

 過去の記事では、製品の進化と歴史について、オランダ本国にあるドラハテン工場を訪問し、電動シェーバーの開発リーダーに話を聞いてみた。工場内のミュージアム展示も紹介している。

進化し続けるロボット掃除機、ダイソン「360Eye」のスゴイところ

 ダイソンが発売したロボット掃除機「ダイソン 360Eye」。2015年9月の製品発表から1年あまりの期間を経て、ようやく発売されたが、一体どこが変わったのか。また先行する競合製品に対する強みとは? 開発を担当した英Dysonのロボット工学主任、マイク・オールドレッド氏に詳しく聞いた

ダイソンに入社してから一貫してロボット掃除機の開発に従事してきたエンジニア、マイク・オールドレッド氏

 日本市場向けにローカライズした点や、バッテリー持続時間の改良、掃除中の駆動音の改善など、進化するロボット掃除機の見どころが紹介されている。

全ては“かまど炊きを超える”ために――パナソニックの地道すぎる技術開発とは?

 パナソニックのスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器の新モデル「SR-SPX6シリーズ」は、ついに“かまど炊きを超えるおいしさ”まで到達した。その進化の手法は地道な努力の結果だった。

パナソニックのスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「SR-SPX6シリーズ」

 「ライスレディ」と呼ばれる社内の専門家集団が、日々ご飯を食べ続け、自らの鋭い味覚でおいしさを追求する。機能面では「Wおどり炊き」に「圧力コントロール機能」を加えておいしさを引き上げた。炊飯器の命である内釜も改良。パナソニックスマートアプリ「銘柄炊き分けコンシェルジュ」で41銘柄のお米を炊き分ける。

 家電は各メーカーの技術とこだわりが生んだ技術の集大成といえよう。今後もどのような家電が開発されるのか、未来に期待したい。

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