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3つの“AKG史上初”を持つハイブリッド型イヤフォン「N40」登場ポタフェスで試聴

» 2016年07月14日 13時06分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ハーマンインターナショナルは7月14日、AKGブランドの新製品として、ハイブリッド型イヤフォン「N40」を発表した。定評のあるフラグシップモデル「K3003」から多くの要素を継承しつつ、ハイレゾマーク、着脱式ケーブル、耳掛け式ケーブルという「3つのAKG史上初」を備えた製品だ。8月5日の発売を予定しており、価格はオープンプライス。同社公式通販サイトでは4万5880円(税別)で販売する。

AKG「N40」
amazon

 10万円を超えるK3003と、2万円以下の「N20/N20U」の間にあったライアップ上の“すき間”を埋める新製品。位置付けとしてはNシリーズの上位モデルとなり、価格的にはシュアの「SE535 LTD」やゼンハイザー「IE80」といった強力なライバルと競合することになる。

 ドライバーは中高音域用のバランスド・アーマチュア型ドライバーと低音域用の8mm径ダイナミック型という2Wayハイブリッドタイプ。K3003同様、電気的なネットワークを用いずにそれぞれの特性を生かしたワイドレンジ再生を実現した。再生周波数帯域は10〜4万Hz、感度は109dB/mW。インピーダンスは20Ω。また振動板が振幅時に発生する背圧を調整する「ベンリレーション・システム」を搭載。「広々とした空間表現を可能にした」(同社)。日本オーディオ協会の「High-Res」マークも取得している。

フィルター交換で好みの音質に

3種類の「メカニカル・チューニング・フィルター」が付属。ネジ式になっており、ユーザー自身で交換できる。フィルターを外した音導管にはBAユニットの先端が見えている

 さらにK3003にも採用されていた「メカニカル・チューニング・フィルター」を標準装備。接続機器や再生する楽曲に合わせ、「HIGH BOOST」(ハイ・ブースト)、「REFERENCE」(リファレンス)、「BASS BOOST」(バス・ブースト)という3種類のフィルターを交換して好みの音に調整することができる。フィルターを装着しない状態では高域重視の設定になっており、フィルターで高域を抑え気味にすることで相対的に低域を押し出す仕組みだ。

MMCXコネクターによる着脱式ケーブルを採用

 MMCXコネクターを採用した着脱式のケーブルは、とくにK3003でユーザーからの要望が多かった部分だ。「リケーブルの柔軟性に加え、購入時の安心感につながる」(同社)と判断して採用したという。付属のケーブルは、ストレートタイプとスマホ対応のリモコン付きという2種類。リモコン付きケーブルにはAndroid/iOS端末を切り替える「4極プラグ対応スマートフォン用マイク付きユニバーサル3ボタンリモコン」という名前の長いリモコンを備えており、多彩なデバイスで利用できる。ケーブル長は1.2mのモバイル仕様で、プラグはいずれも3.5mmステレオミニのストレート型となっている。

付属品

そして、4つめのAKG史上初(?)

 ハーマンインターナショナルでは、7月16日(土)と17日(日)の両日に東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開催される「ポータブルオーディオフェスティバル 2016 in 秋葉原」(ポタフェス)にN40を出品。2台に限られるものの、試聴機も用意する予定だ。「今までイベントに新製品が間に合ったことがないのですが、今回は珍しく試聴機まで用意できました。ぜひ来場してください」(同社)

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