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厳選! 2017年にブレイクするワイヤレスイヤフォン(1/3 ページ)

» 2017年01月01日 06時00分 公開
[山本敦ITmedia]
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 最新のiPhone 7からイヤフォン端子がなくなってしまったので、「今年こそワイヤレスイヤフォンを」と思い立ち、自分にぴったりな1台を探し求めている方もいるのでは。今回は装着スタイルや用途ごとに異なるワイヤレスイヤフォンの特徴をそれぞれに整理しながら、より快適なポータブルオーディオライフを探ってみたい。

日々進化しているワイヤレスイヤフォンの音質と機能性

 人にワイヤレスイヤフォンをおすすめすると「ワイヤレスイヤフォンは音が悪いのでは?」「ペアリングや、バッテリーを頻繁に充電するのが面倒そう」という不安を訴える声が返ってくることがある。音質については多くのワイヤレスイヤフォンが採用するBluetoothオーディオの技術が成熟してきたことや、メーカー各社がワイヤレスイヤフォン独自の音質チューニングや電波干渉によるノイズを克服するためのものづくりの技術を確立してきたこともあって、最近の製品はどれもがある一定のレベルはクリアしている。むしろ沢山の選択肢から“自分の好きな音”を基準に選べる時代がやってきたのだ。

注目を集めているApple「AirPods」。価格は1万6800円(税別)

 バッテリーについても、音楽再生やハンズフリー通話を一定時間連続して使える余裕が十分に確保されている。毎日の通勤や通学時間に2〜3時間使うぶんであれば数日に一度フルチャージすれば十分なほど。スマホのように毎日充電する必要はない。

 ケーブルをつなげばいいだけの有線イヤフォンに比べると、確かにワイヤレスイヤフォンをプレーヤー機器と「ペアリング」する作業は厄介だ。でも、基本的には最初のペアリングさえ済ましておけば、2回目以降の接続はスマホとイヤフォンの電源を入れておけば自動的につながってくれる。最初のペアリングもNFCに対応している機器どうしであればペアリングはワンタッチで済む。

 アップルでは「AirPods」やBeatsが今年発売する「Beats X」などワイヤレスイヤフォンを、iOS 10以上を搭載するiPhoneやiPadに近づけて、iOS機器のディスプレイに表示されるアイコンをタッチするだけで瞬時にペアリングできる独自の新しい仕組み導入した。2017年以降はワイヤレスオーディオ機器を展開するメーカーが、スマホアプリなどを使って一段と簡単なペアリング方法を独自に開発してそれぞれの製品に乗せてくる可能性も大きいと思う。

 さて、それでは次に、いま注目されているワイヤレスイヤフォンを大きく種類分けしながら、それぞれにどのような特徴があるのかみていこう。

“音”と“装着感”は購入前にじっくり試そう

 ワイヤレスイヤフォンの本体にはBluetoothレシーバーにアンプ、バッテリーなどを内蔵する「コントロールボックス」が必要だ。コントロールボックスをリモコンと合体させている製品も多い。このコントロールボックスが本体のどの位置にあるかによって、装着感が大きく変わる。大きく分けると、ケーブルのインラインに配置されている場合と、イヤフォン本体に内蔵する場合の2つがある。

 フィリップスの「TX2BT」は首の後ろ側にコントロールボックスを回して装着するワイヤレスイヤフォンだ。コントロールボックスのサイズが大きかったり、重かったりすると身に着けて煩わしく感じるものだが、本機のようにボックスのサイズが小さくて軽いイヤフォンを身に着けていれば音楽を聴いていて煩わしさを感じない。気になるワイヤレスイヤフォンは、購入前に音を試聴してみるだけでなく、試着した状態で少し歩き回ってケーブルとコントロールボックスの位置を含めた装着感も確認しておこう。

フィリップスの「TX2BT」はブラック、ホワイトの2色展開。想定売価は1万5800円前後

 B&O PLAYの「H5」は本体部分にコントロールボックスの機能を内蔵して、リモコンだけをインラインに配置するワイヤレスイヤフォンだ。本体を小さく、軽くして心地よいフィット感も追求したイヤフォンの代表格だ。コントロールボックスを本体に乗せたイヤフォンも、耳に装着したポジションから簡単に外れて落ちないか、バランスも確かめておくと安心だ。

新進気鋭のデザイナー、ヤコブ・ワグナー氏が手がけたB&O PLAYの「H5」。ブラックとダスティローズ(写真)の2色があり、価格は各2万9980円(税込)
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