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ボディ内手ブレ補正とタッチAFがやってきた! ソニーのミラーレス一眼「α6500」(3/4 ページ)

» 2017年02月27日 13時22分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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タッチパネルで操作性は上がったか

 α6300を使っていて不満だったのがフォーカス位置の指定。すばやく動かしたいのだがAFエリアを動かすのがちょっと手間だった。それを補うべく搭載されたのがタッチパネルである。

 デジカメの世界ではいち早くタッチパネルを導入したソニーだが、いつしかほとんどの機種で使われなくなってたのである。それが復活したのだ。

 α6500で再度採用されたのは、再生時の拡大表示などに使えるが、ほぼタッチAFのため。タッチシャッターもないし、タッチでのメニュー操作もできないという潔さだ。

 タッチパネルを使い、そのときのフォーカスのモードによってAFターゲットを指定したり、AF枠を動かしたりできる。

指でタッチしてロックオンAFを始動させたところ

 背面モニターで撮るときのみならず、「タッチパッドAF」にも対応。ファインダーをのぞいているとき、モニターをタッチパッドとして使える機能だ。ファインダーをのぞきながら右手親指でフォーカス位置を指定できてすごく便利。

被写体と対峙してしっかり撮るときや望遠撮影時はファインダーを使いたい。背面モニターはあまり明るくない(晴天屋外モードに切り替えれば明るくなるが、手動切替はちと面倒だし)ので見づらいときもファインダーで

 もう1つ大事なのは、背面モニターを開いているときは「ファインダーと背面モニターの自動切り替えがオフになる」こと。モニターを開いて指でタッチパネルを触ると、手がファインダーのセンサーをふさいで画面がファインダーに切り替わってしまいイライラするのだが、それがないのである。

 この機能、最初に搭載したのがオリンパス。続いてソニー。他社も追いかけてほしいと思う。

背面モニターはチルト式。上下にチルトする

 ただ、タッチパッドAF時のレスポンスは先行する各社に比べるといまひとつよくない。タッチパネル対応が後付けだったからか、ここはもっとスムーズに使えるようにしてほしい。今後に期待。

コサギが水中のエサを探していたので、ファインダーをのぞいたまま、拡張フレキシブルスポットで目のあたりにAF枠をセットし、連写した中の1枚。ファインダー撮影がメインの人にこの機能はうれしい(450mm相当 1/500秒 F5.6 ISO200)
こういう写真でもファインダーをのぞいた状態でさっとAF枠を移動して希望の位置にフォーカスをセットできるのがよい(105mm相当 1/125秒 F4 ISO250)

 2017年はソニーの他のカメラでもタッチパネルの採用が進んでいくだろう。

 では他の作例もいくつか。

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