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デジタルならではの面白さを満載した一眼レフ「PENTAX KP」(2/4 ページ)

» 2017年04月05日 11時45分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 一応、恒例のISO感度別高感度作例をここで。

左上がISO6400。ISO6400でこのクオリティーである。そりゃあざらつきは出てるけど、人形の肌は滑らかだし、ディテールもしっかり出てる
続いて、ISO102400からISO819200。さすがにISO102400を超えるとキツいけど、ISO20万以上だとざらざらだけど、ちゃんと撮れてる

 これだけだと比較対象がないよねってことで、2015年に出たK-3 IIのレビューで使った高感度作例と比べて見よう。

 K-3 IIの最高感度だったISO51200での比較である。

 人形の左右の位置が逆だったりするので(ちゃんと統一してなくてすまん)、共通する場所で比較。

 明らかにKPの方が良くなってるでしょ。

 というわけで、ISO80万はさすがにムチャぶりだけど、高感度時の絵は明らかによくなってるすごいぞKP、である。

 他社の最新モデルと比べるとそこまで差はでないが、KPはノイズは多少のってもディテールや色は生かす方向で画作りをしているようだ。

 さて高感度の話だけしても偏るのでそれ以外も。

 撮影モードは豊富。オートはリアルタイムシーン界的システムでシーンアナライズオート(一般にいうシーン自動認識オートと同じか)。

シーンアナライズオートで撮影したいつものガスタンク。レンズはレンズキットが用意されてなかったので、20-40m F2.8-4.0を。シャープでキリッとしてて被写体にあった画作りをしてくれたもよう(20mm 1/500秒 F8 ISO100)

 露出モードはプログラム、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアルに加えて、ペンタックスらしいISO感度優先AE(ISO感度を指定するとそれに合わせて露出が決まる)、絞り・シャッタースピード優先AE(絞りとシャッタースピードを決めるとそれに合わせてISO感度を変えて露出を決めてくれるAE。マニュアル露出+ISOオートと思っていい)がある。このあたりは実に面白い。

ISO感度を優先でISO12600にして撮ってみた新宿の夜景。シャッタースピードが速いので街の動きが止まった夜景という不思議な感じ(20mm 1/160用 F5.6 +0.3 ISO12800)

 手ブレ補正はボディ内で5軸で5段の手ブレ補正。ミラーショックがある分、ミラーレス機よりはちょっと手ブレに気をつけねばならない感はあるけどけっこう止まる。

日没直前の大磯にて、街灯や対向車のライトの光芒を狙ってF11に絞ってISO200固定で撮影。シャッタースピードは0.4秒(20mm 0.4秒 F11 -1 ISO200)

 となかなかセッティングで楽しめるのだ。

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