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プロ向け動画性能に実用的な6Kフォト、パナソニックの容赦ないフラッグシップ機「DC-GH5」(2/5 ページ)

» 2017年04月26日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 6Kフォトを使うときもドライブモードダイヤルを回すだけとすごく簡単なのがいい。

左肩にはドライブモード。6Kとフォーカスセレクトはダイヤルを回すだけでさっと切り替えられるので常用しやすい

 従来の4Kフォト機能は「4K動画」を静止画向きのセッティングで撮影し、そこから各コマを写真として切り出す機能だった。

 4K動画の1コマは画素数でいうと約800万画素相当。2000万画素のセンサーを持ちながら800万画素の静止画を撮るというのはちょっと画素数的に落ちるわけで、使いどころは限られてたのである。

 6Kフォトは4から6で1.5倍、というわけじゃない。1辺が1.5倍だから面積は2.25倍になるわけで、800万の2.25倍は1800万。1800万画素である。

 秒30コマの6K動画を撮影してそこから1枚切り出して1800万画素の静止画を作ってくれる。フル画素の2030万画素に近いクオリティーだ。

 しかも切り出すときに前後のフレームを合成してよりノイズが少なく高画質な絵を作ってくれるのである。4Kフォト時代に比べてクオリティーが圧倒的に上がったのだ。

サムネイルから6Kフォトで撮った写真を選ぶ
そこから一番気に入ったコマを選ぶ
書き出すときにフォトノイズ低減処理がかかる
切り出した写真。このクオリティーなら使える(60mm 1/250秒 F5.6 ISO1600)

 デフォルトのままだと6Kフォト時は高速シャッターを優先してISO感度を上げてくるが、そこをコントロールしたいときはISO感度をマニュアル設定するかシャッタースピード優先モードを使えばいい。

 処理が高速化されたのにともない、4Kフォトでは秒60コマの連写も可能になった。

 6K/4Kフォトはシャッターを押してから連写、ずっとバッファに撮影を続けてシャッターを押した前後を撮るプリ連写に、シャッターを押す直前も記録するプリ記録機能を追加。

 その上、6Kフォト一括保存を使って全部を静止画として書き出すこともできる。従来の4Kフォトよりはるかに実用的だ。

 6K/4Kフォト時は電子シャッターを使うので動体撮影時のローリングシャッター歪(ひず)みが気になるところだが、読み出し速度の高速化により歪みはぐっと少なく、たいていの撮影では気にならないレベルとなった。

 またフォト書き出し時に「ローリングシャッター歪み補正」機能も持っている。ただし、背景と前景で歪み具合が違うようなケース(走ってる電車を横から撮ったときとか)はさすがにムリだった。

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