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アプリ連動からソーシャル連携へ――スマート歯ブラシ「ソニッケアー」の最上位モデルを試す(2/3 ページ)

» 2017年09月10日 06時00分 公開
[山本敦ITmedia]

続けて使いたくなるアプリ連携のシンプルな操作性

 iPhoneにSonicareアプリを入れて歯を磨いてみよう。ハンドルの電源とiPhoneのBluetooth機能をオンにした状態でアプリを立ち上げればスマホの設定画面からの接続は不要。右上にある「歯を磨く」メニューをタップすると、画面にはずらりと歯が並ぶ口内のイメージと、中央に歯磨きの時間をカウントダウンするタイマーが表示される。

アプリの画面を見ながら歯を磨く。スマホスタンドがあるとよりいっそう歯磨きに集中できる

 ブラシ圧がやや強めに感じたので強度は一番弱く設定した。ブラシ圧の強度やモード選択の状態は本体のLEDランプで確認できる。「歯を磨く」メニューを選択時に電源ボタンを押すと、本体が振動してアプリのタイマーがカウントダウンを始める。磨く場所はガイダンスに表示される。進捗状況は画面上でリアルタイムに反映され、歯磨きが完了したエリアは歯のイメージがグレーから白に変化する。今回選択したディープクリーンモードのブラッシング時間は約3分。その間に上下、手前から奥へ約3分間をかけてじっくりと磨き残しのないようにブラシを当てていく。

歯磨きの進行状態がアプリの画面でリアルタイムにチェックできる
口の中の「フォーカスエリア」を3カ所まで指定できる(写真=左)。丁寧にブラッシングしていくと歯のアイコンがグレーから白に変わっていく(写真=右)

 1回のセッションでは歯磨きの履歴以外にも、フロス/マウスウォッシュ/舌磨きの履歴もYES/NO形式でチェックしてデータを残せる。それぞれの効果を自己評価するための指標にはなりそうだ。歯磨きの履歴だけを管理したい場合はマウスウォッシュと舌磨きのリマインダーはオフにもできる。

歯磨きが終了。フロスや舌磨きの記録もメモとして残しておく(写真=左)。歯磨きの出来映えはアプリが教えてくれる(写真=右)

 ブラッシングの進捗を表示するナビゲーションや、過圧防止センサーのレスポンスは小気味が良く快適だった。重点的に磨きたいエリアや、虫歯・出血などがある部分など、ケアしておきたい箇所はあらかじめアプリで指定ができたり、1人ひとりに最適な歯磨きのスタイルにも合わせられるようにカスタマイズの自由度も高いスマート歯ブラシだ。

ブラッシングコースのカスタマイズにも対応する

 電動歯ブラシを使った後で、すぐ目に見える形で歯が白くなったり、歯ぐきの腫れが引いたりすることはないが、歯磨きは何より毎日続けることが大切だ。歯磨きの記録をアプリに残して、成果を可視化できることが「続けるための動機」になり、モチベーションを持続させることにつながると思う。

ブラッシングの成果はアプリに記録されていく

 細かい所であえて注文を付けるならば、ブラッシング時の振動音がやや耳に付くように感じることもあった。ブラッシングの強度を低くすることで抑えることもできるが、夜中にも使いやすいよう静音性を重視したモードもあれば安心できそうだ。また本体の評価と直接は関係のないところだが、本機を使うときはスマホの画面を見ながら歯を磨くスタイルになるので、洗面所にはスマホを立てかけておくためのスタンドが別途必要だ。できればスマホを目線の高さぐらいに持ってきたい。吸盤式のスマホホルダーなどがあると便利だが、ソニッケアーシリーズの純正アクセサリーとして用意されていると心強いように思う。

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