「歩く時間や機会が増えた」「家族とのコミュニケーションが増えた」「リフレッシュや気分転換になった」――スマートフォンゲーム「Pokemon GO」を始めたプレイヤーの多くにこのような行動や気持ちの変化が見られることを、花王のアンケート調査が報告している。
20〜60代男女が回答した「ポケモンGOを始めてからの変化」では、全体の6割以上が「歩く時間や機会が増えた」と回答した。
また、「歩く時間や機会が増えた」と感じている人へのインタビューから、ポケモンGOの継続プレイヤーを4つのグループに分類できそうだと考察している。
「(1)ポケモンGOにハマり、生活や歩く意識に変化」「(2)やめる理由がないから続ける」「(3)周りの人もやっているから続ける」「(4)関心は高くないが、家族・友人とのコミュニケーションのため」の4つで、前者ほどポケモンGOを始めてからの歩く距離や時間、機会の変化が大きい。
グループ1は、ポケモンGOをきっかけに移動手段をバスや電車から徒歩に変えるなどした結果、歩く時間や距離がそれまでの倍以上になり、歩く意識にも大きな変化があった。
グループ2は、プレイが習慣化し、いつか図鑑をコンプリートすることを目標に続けているが日常の行動は変化していない。
グループ3は、流行に関心があり同僚や家族がポケモンGOをしているから継続しているが、周りがやめたらやめるかもしれないと考えている。
グループ4は、自身はそれほど関心がないが、周囲との交流のために週1回程度で続けている――という分類だ。
アンケート調査の中で、「なかでも目をひいたのは40〜50代女性」という。更年期や子どもの自立などでストレスが重なりがちになり、心と体のバランスが崩れやすくなる時期であることから、40〜50代の女性は家にこもりがちになる人も少なくないという。
そんな難しい時期の女性たちから、「仕事でクタクタでもプレイしに出掛けるのは疲れない」「レアポケモンを見つけ、捕まえると日常の中でも感動する」「父母の介護施設でトンガリ帽子のピカチュウが出て、疲れ果てた私をほめてくれるようだった」といった声が届いたことをレポートで紹介している。
「ポケモンGOは楽しさやかわいさ、ワクワク感やご褒美感を与えてくれる大切な存在になっている。そのうれしさがまた外出のきっかけになり、歩くことの楽しさにも気付く好循環が生まれている」と指摘した。
調査は、2017年7月にインターネット上で全国の20〜60代の男女(学生除く)約2万人にアンケートを実施。2月〜5月に首都圏在住の20〜60代の継続プレイヤー男女15人に家庭訪問で調査した。
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