デザイナーが提案した“スマホの可能性を広げる周辺機器”とは――LG Mobile Design Competition 2011:将来の商品化も
LGエレクトロニクスは、ケータイデザインのコンテスト「LG Mobile Design Competition 2011 〜私の形態〜」の受賞作品を発表した。4回目の今回は、スマートフォンの周辺機器をテーマに、300点以上の作品が寄せられた。
LGエレクトロニクス・ジャパンは11月22日、同社主催のケータイデザインコンテスト「LG Mobile Design Competition 2011 〜私の形態〜」の受賞作品を発表した。
今年で4回目になる同コンテストは、募集作品のテーマをケータイ本体ではなく、スマートフォン用の周辺機器に設定された。その理由についてLGエレクトロニクス・ジャパン代表取締役社長のリ・ギュホン氏は、「スマートフォンの普及に伴い、周辺機器へのニーズも高まっている。スマートフォンをより便利に使うためのアイデアを、幅広く募集したかった」と述べた。
その結果、2012〜13年の商品化を目指す周辺機器の「Realistic」部門と、5年後を見据えた未来の周辺機器の「Idealistic」部門の2部門に、合計300点を超える応募があったという。最終審査を通過した作品は、デザインデータをもとにモックアップが作成され、表彰会場で展示された。
2部門から1点選出されるグランプリ作品は、昨年に続き“該当なし”となった。Realistic部門のゴールド賞には、江口海里さんの「FINESTRA」と加藤寛さんの「Smart Care」が選出。FINESTRAは、ディスプレイや投影式キーボードを備えた大型のクレードル。Smart Careはスマートフォンに取り付ける体温計で、女性の健康管理に役立てるためのアイテム。江口さんは、3年連続でLG Mobile Design Competitionのゴールド賞を獲得している。
このほかRealistic部門では、ソノモッチさんの「窓にあるコンセント」がシルバー賞を、相田将明さんと國本将哉さんの「arc」、森康太郎さんの「speech balloon」がブロンズ賞を受賞した。
Idealistic部門のゴールド賞には、李洪圭さんの「Smart Bee」が選ばれた。Smart Beeは蜂の用に自由に飛び回れるカメラで、スマートフォンから操作して撮影する。シルバー賞に選ばれたのは、平田昌大さんの「APEX」と李洪圭さんの「交感の時間」。李さんはIdealistic部門で2つの賞を受賞した。またブロンズ賞には、齋藤暢儀さんと橋場康人さんの「Smart Touch」と、澁谷仁志さんの「Locus-Pen」、根口昌明さんの「visios」が選出された。
以上の各賞は、LG社内で行った1次審査ののち、工業デザイナーでKEN OKUYAMA DESIGN代表の奥山清行氏、日経BP社日経デザイン編集長の下川一哉氏、杉山デザイン研究所代表で国際デザイン学会連合副会長の杉山和雄氏、GKデザイン機構代表取締役社長/ICSID(国際インダストリアルデザイン団体協議会)理事の田中一雄氏、NTTドコモプロダクト部の伊藤哲哉氏、LG Electronics MCデザイン研究所のLee Chul Bae氏らが最終審査を行った。
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