MM総研、2015年度上期の携帯端末出荷台数を発表――スマホはAppleがシェア50%に
Appleの出荷数は531万台で、シェアは38.5%。スマートフォンでは50%のシェアとなった。
MM総研が10月29日、2015年度上期(4〜9月)における国内携帯電話端末の出荷台数を発表した。2014年の同期比で3.8%増の1638万台となった。
2014年度上期は、2000年の調査開始以来、携帯電話端末の出荷数は過去最低だったが、わずかに回復できた要因として、(1)2014年度上期は在庫調整の影響で減少したNTTドコモのスマートフォン出荷台数が回復したこと、(2)中価格帯のAndroidスマートフォン市場が拡大したことを挙げている。
特に(2)については、大手キャリア以外の端末メーカーが発売するSIMロックフリー端末も増えており、これらも少なからず出荷数の増加を後押ししたものと思われる。MM総研も、「MVNO 市場の拡大と相まって、大手キャリアの端末減少分をSIMフリー端末が補う形で拡大していくことが期待されている」としている。
メーカー別出荷台数シェアは、Appleが2011年度下期以降、8半期連続1位となった。出荷台数は631万台(前年同期比5.0%増)でシェア38.5%(前年同期比0.4 ポイント増)。2位はシャープで出荷台数239万台(3.5%増)、シェア14.6%(±0ポイント)。
3位はソニーモバイルコミュニケーションズで出荷台数235万台(108.0%増)、シェア14.3%(7.1ポイント増)、4位は富士通で出荷台数153万台(5.5%増)、シェア9.3%(0.1ポイント増)、5 位は京セラで出荷台数147万台(17.4%減)、シェア9.0%(2.3ポイント減)となった。OS別ではiOSとAndroidの出荷台数はいずれも631万台で同数となった。
スマートフォンの出荷台数は前年同期比で20.2%増の1262万台となり、総出荷台数に占める割合は77%。メーカー別では、1位がAppleの631万台(シェア50%)、 2位がソニーモバイルの235万台(シェア18.6%)、3位がシャープの149万台(シェア11.8%)、4位が富士通の80万台(シェア6.3%)、5位がSamsungの77万台(シェア6.1%)。
MM総研は、2015年度通期の総出荷台数は3650万台(3.6%減)と予測する。このうち、スマートフォンは2760万台(0.4%増)、フィーチャーフォンは890万台(14.4%減)となり、スマートフォン比率は75.6%(3.1ポイント増)となる見通しとしている。
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