無線ブロードバンド通信用のWiMAX PCカードは、大方の予想よりも早く市場に登場するかもしれないと、調査会社ABI Researchが5月31日発表した報告書で指摘している。
802.16eのモバイルWiMAXシステムが登場するのはまだしばらく先になると見られているが、802.16規格に乗り入れて受信装置の感度を高め、ノートPC、PDAといった携帯機器向けのWiMAX PCカードや内蔵レシーバ実現につなげられるオプションの規格が存在すると、ABIのアナリストは解説。
こうしたオプション規格はWiMAX機器の大手ベンダーには採用されていないが、小規模ベンダーのTeleCISとSequansは、この規格を取り入れたチップセットの設計に当たっているという。
このチップセットにより、家庭やオフィスの固定型WiMAXの範囲内でノートPCなどを使ってWiMAXを利用できるようになるとABIは指摘。802.16eのような完全な機動性は望めないが、ある程度の移動は可能になると解説している。
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