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Microsoft、Webフィルタリングソフトを買収

» 2006年02月10日 11時37分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは2月9日、米ソフトメーカーのFutureSoftからWebフィルタリングソフト「DynaComm i:filter」を買収したことを明らかにした。

 DynaComm i:filterは、企業が社内環境でのWebアクセスを管理できるようにする製品。同製品を買収したのは、リッチなデータベースと包括的な管理機能を有しているからだとMicrosoftのセキュリティ・アクセス・ソリューション部門副社長テッド・クマート氏は話している。同製品は既にMicrosoftのInternet Security and Acceleration(ISA)Serverに統合されており、Microsoftはさらに統合を深めることを考えているという。

 また同社はこの日、ファイアウォール製品「ISA Server 2006」の公開β版、「Microsoft Antigen for Exchange」「Microsoft Client Protection」の非公開β版をリリースした。

 これら新製品は「複雑なネットワークセキュリティの単純化」「多様な脅威に対する防御の強化」「既存インフラに統合されたソリューション」という顧客の3つの要望に応えたものだとクマート氏は述べている。

 ISA Server 2006はファイアウォール、VPN、プロキシ、Webキャッシュ機能を統合した製品で、顧客のコストを軽減し、ユーザー体験を単純化するための導入・管理ツールも組み込んだという。

 Microsoft Antigen for ExchangeはSybari買収により獲得したメッセージングセキュリティ製品。旧Sybari製品では初めてMicrosoftブランドで登場するバージョンとなる。一般提供は半年以内に開始される見通し。

 「Microsoft Client Protection」は企業のデスクトップ・ノートPC、サーバをウイルス、スパイウェア、rootkitなどから守る製品。中央管理が可能な管理コンソールを備え、Active Directoryなど既存のMicrosoft ITインフラと統合されている。公開β版は第3四半期に登場する見込みで、正式版は2006年内の製造工程向けリリースを目指すという。

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