違法ストリーミング配信を初摘発 「ドラえもん」など公開の男逮捕
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、福岡県警は7月4日、「ドラえもん」などの動画コンテンツを権利者に無断でストリーミング配信していたとして、著作権法違反(複製権・公衆送信権の侵害)の疑いで岐阜県各務原市の自営業の男(41)を逮捕した。
ACCSによると、映像のストリーミング配信による著作権侵害が摘発されたのは初めて。
調べでは、男は2004年11月25日ごろから昨年8月3日ごろまでの間、権利者に無断で「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」「機動戦士ガンダムI」「半落ち」など5作品を、事務所に設置したサーバに無断で複製。運営していたWebサイトを通じて募った会員に対して自動的に送信できる状態にし、シンエイ動画やサンライズらの著作権を侵害した疑い。
男は昨年6月ごろにWebサイト「Streaming Station」を開設。レンタル店で借りたDVDをコピーし、759タイトル分を会員に配信していた。月額980円の定額で見放題になり、多い時で70人の会員が登録し、これまでに40万円ほどの売り上げがあったという。
ACCSと日本動画協会(AJA)は昨年12月にサイトを確認し、2月にはそれぞれ著作権侵害をやめるよう警告した。男は謝罪し、会員募集ページを削除するなどしたが、違法配信は続けていたという。
2月末に、福岡県警が同サイトの会員から「違法サイトでは」との相談を受けて捜査を始め、ACCSとAJAが協力。5月末には家宅捜索でPCやDVD、サイトの宣伝ちらしなどを押収していた。
ACCSとAJAは「コンテンツのネット配信が成長しつつある中、ストリーミング配信による著作権侵害の初摘発は意味がある」と評価。自ら運営するサーバで大量のタイトルを違法にストリーミング配信していたのは初めてでは、としており、AJAの青野史郎・著作権委員長は「最初に起きたということを重く見た」と話している。
一方、YouTubeなどの動画共有サイトにコンテンツが不正アップロードされているケースが表面化し、日本のテレビ局などが削除を要請するケースも増えてきている(関連記事参照)。だが、「YouTubeに削除要請しても、次から次へとアップロードされれば意味がない」(ACCSの久保田裕専務理事)と“いたちごっこ”に陥りがちだ。
サイバーエージェントなど、日本でも動画共有サイトに参入する動きが相次いでいる。久保田専務理事は「ACCSとしては、運営者と組んで違法アップロードに対する注意をユーザーに喚起していきたい」という考え。事業者と具体的に話し合う予定もあるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
千葉の「通れた道」、JARTIC地図で確認可能に トヨタやホンダなど5社のデータを集約
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
7
豪雨被害の千葉で「通れた道マップ」トヨタが公開 直近3時間の通行実績が分かる
-
8
「iPhone 18」シリーズ徹底比較 「17」シリーズとの違いをチェック
-
9
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
10
「フラフープ」で車窃盗? 「リレーアタック」機器に悪用か 全国初、容疑の男ら再逮捕
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR