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東芝、Lexar特許紛争に決着 2億8800万ドル支払い

» 2006年09月15日 19時26分 公開
[ITmedia]

 NAND型フラッシュメモリ技術特許をめぐる東芝と米Lexar Mediaの紛争で、東芝は9月15日、Lexarの親会社である米Micron Technologyとライセンス契約を結び、Lexarが訴訟を取り下げることで合意したと発表した。東芝はMicronにライセンス料などとして2億8800万ドルを支払う。

 東芝は、Micronが持つ半導体特許の一部を取得するほか、Lexarが過去を含め保有する全関連特許についてライセンス契約を結ぶ。Lexarは連邦地裁と控訴裁で係争中の訴訟と、米国際貿易委(ITC)による東芝製品輸入差し止めの調査手続きを取り下げる。

 東芝は特許とライセンスの対価相当額を試算計上した上で、適切な期間にわたり償却する見込みとしている。今期の業績予想は変更しない。

 訴訟は2002年、メモリカードメーカーのLexarが「自社技術を不正に流用された」などとして起こし、2005年には東芝に4億6500万ドルの支払いを命じる陪審評決が出たが、東芝は控訴していた。Lexarは今年、メモリ大手のMicronが買収した。

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