2020年にはバーチャルリアリティ中毒が問題になっているかもしれない――専門家はこんなインターネットの未来を予想している。
米非営利団体Pew Internet & American Life Projectは9月24日、専門家742人によるインターネット予想を公表した。
この調査では幾つかの予想されるシナリオについて、イーサネット開発者のボブ・メトカーフ氏など、ネットの指導者、活動家、コメンテーターなどに2020年にそのシナリオが実現していると思うかを尋ねた。
このシナリオには56%の専門家が賛成した。賛成派は、テクノロジーによる世界の「平準化」が多くの人に成功の可能性を開くと述べているが、反対派の中には、政治的情勢がインターネットの拡大に良い影響を及ぼすかどうか不明だとする声もあった。
このシナリオには57%の専門家が反対し、賛成派は42%だった。多くの専門家は、向こう数十年で英語は異文化コミュニケーションの共通語になるという見方に同意したが、英語がほかの言語を制圧することはないという意見も多かった。
このシナリオに賛成の専門家は42%、反対は54%だった。2020年まで人間が技術を管理し続けるという意見が多かったが、技術の進歩がいつか人間の手に負えないマシンやプロセスを作り出すのではないかと懸念する声も一部あった。
このシナリオについては賛成が46%、反対が49%と拮抗する結果になった。
過半数の56%がこのシナリオに賛成し、反対は39%だった。多くの専門家が、オンライン利用者が高度なネットワーク上の人工世界に投じる時間は増えるだろうと答えた。それは多くの人にとってメリットになるが、一部では中毒の問題につながるだろうという。
58%がこのシナリオに賛成し、反対は35%だった。多くの専門家がこのシナリオに賛成したものの、宗教や経済、政治的な差異による暴力の方が多いだろうとの主張も多かった。
最後に、今後優先的に時間とお金が投資される分野として、78%の専門家がネットワークキャパシティの構築と、すべての国の人々に技術知識を広めることを挙げた。
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