ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

Google Earthのデータは「70Tバイト以上」

» 2006年09月27日 20時54分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 ジョーンズ氏は、Google Earthの各機能を、いかにも楽しそうに紹介した

 Google EarthとGoogle Mapsの開発責任者で米Googleチーフテクノロジストのマイケル・ジョーンズ氏が来日会見し、「Google Earthのデータ量は70Tバイト以上」と明かした。データ量は毎月増えているといい、ユーザーによるコンテンツの追加にも期待をかける。

 同社はGoogle Earthのデータ量を公開していないが、最近発表された論文に「70Tバイト」とあったという。ジョーンズ氏は「過去のある時点で70Tバイトあったのは間違いない」とし、今は70Tバイト以上だと語った。

 Google Earthは地球の陸地の20%、総人口の3分の1が住む地域をカバーしているという。3D表示できる建物も順次増やしているといい、将来は、建物内部の画像まで表示することを計画している。

 ユーザーが自ら3次元モデルを作成し、自分の家や学校、オフィスなどを地図上に配置できる機能も備えている。「ある大学がキャンパスに建物を描き入れれば、他の大学も3次元の建物を描き入れようとする」――ユーザーの競争意識が、コンテンツを豊かにしていく。

 Google Earth上でジョーンズ氏がお気に入りのポイントは、オランダ・ハーグにある、ミニチュアの町「マドローダム」。オランダじゅうの魅力を小さな町に凝縮したテーマパークで、「オランダ人が自国のすばらしさに気付くことができる、オランダの宝だ」と語る。

 「Google Earthを使えば、世界じゅうのさまざまな場所に訪れることができ、地球自身が自らの魅力をまるで自伝のように語ってくれる。オランダ人にとってのマドローダムのように、Google Earthが世界中の人にとっての宝になれば」

画像 マドローダム

 また、日本のユーザー向けに将来、Google Mapsの乗り換え案内サービス「Google Transit」を提供していく計画も明らかにした。

 日本のGoogle Maps APIは、住所から緯度・経度を検索できる「ジオコーディング」に対応していない。ジョーンズ氏は「日本の住所システムはジオコーディング対応が難しい」としながらも、将来は対応させていきたいとした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.