ITmedia NEWS >
ニュース
» 2007年02月26日 19時00分 UPDATE

News Weekly Access Top10(2007年2月18日−2月24日)“APIを活用したサービス”の難しさ

YouTubeのAPIを活用した「ニコニコ動画」は、大人気にも関わらずサービス停止を余儀なくされた。APIを活用したサービスの存続は、API提供元の胸三寸だ。

[岡田有花,ITmedia]

 先週は、YouTubeのAPIを活用した日本サービスについての記事が、アクセス上位に入った。2位と3位には、YouTube動画にコメントを付けられるニワンゴのサービス「ニコニコ動画」に関する記事が、7位には、YouTube動画をダラダラ見られるはてなの「Rimo」に関する記事がランクインしている。

 ニコニコ動画は開始当初から大人気。アクセス解析ツール「Alexa」でアクセス解析すると右肩上がりのグラフが表示され、急ピッチでユーザーを増やした様子が分かる。Rimoも、オープンから10日で30万以上のユニークユーザーを獲得したと、26日に発表した

photo Alexaで見るニコニコ動画のアクセス推移

 ニコニコ動画オープン時のインタビューで、監修した西村博之氏は「ニコニコ動画はYouTubeのおかげで成り立っている。YouTubeさまさまです」と繰り返していた。だが先週末、DDoS攻撃を受けるとともにYouTubeから一部アクセスをしゃ断され、サービス中止を余儀なくされた(関連記事参照)。“他人”のAPIに依存したサービスのぜい弱性もさらけだした格好とも言えそうだ。

 YouTubeがアクセスをしゃ断した理由は今のところ明らかになっていない。ただニコニコ動画経由のYouTubeへのアクセスがかなりの量の上っていたのは確か。万単位のアクセスを特定の動画に集中させるニコニコ動画自体が、YouTubeにとってはある意味DDoS攻撃のようなものだった――のかもしれない。

 ここ最近、APIの公開が再びブームになってきた。楽天やリクルートなど「Web1.0的」と呼ばれる企業も続々とAPI公開を始めており、APIを利用したサービスも増えていきそうだ。ただ、APIは公開元企業の胸三寸。いつ公開を止めるか分からないし、何らかの理由で公開元にアクセスをしゃ断される可能性もある。個人の趣味の範囲を超え、企業が「自由に」(無契約で)サービスに組み込むとなると、リスクを織り込む部分で難しい問題がありそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.