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» 2007年03月02日 18時43分 UPDATE

携帯端末やP2Pでも「スカパー!」

スカパー!番組を携帯電話や携帯ゲーム機で楽しんだり、P2P技術を使った多チャンネル配信──新生「スカパーJSAT」が今後5年間で計画している新サービスだ。

[ITmedia]

 スカイ・パーフェクトコミュニケーションズとJSATの経営統合で誕生する「スカパーJSAT」は、「スカパー!」番組を携帯電話やゲーム機などの小型端末向けに配信したり、P2Pを使って低コストに多彩なコンテンツを配信する個人向けサービスを今後5年間で開発する計画だ。

 経営統合(関連記事参照)を1カ月後に控えた3月2日、新会社の社長に就任する予定のスカパーの仁藤雅夫社長が、2011年度まで5カ年の新中期経営計画で明らかにした。

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 構想では、IPを利用して小型端末や個室テレビ、カーナビなどへのスカパー!を配信する新サービスを開発。(1)STB(セットトップボックス)から端末に持ち出す方式と、(2)端末に直接配信する方式──の2つを検討する。

 P2P技術を使った配信では、サーバ負担の分散による低コスト化に加え、各端末の上り回線を使うことで個人レベルの放送や、番組と同時のチャットといった通信サービスも可能になるとしている。

 同社はグリッドコンピューティングを応用した多チャンネルIP映像配信技術の共同研究をベンチャーのウタゴエと進めてきた。仁藤社長は「具体的なコンテンツの話までは進んでいないが、うまく行けば加入者が増えても負担が少ない」とメリットを説明する。

 小型端末やP2P向けの配信計画は、個人ユーザーの開拓を狙って進める「Lightなスカパー!サービス」開発の一環。中期経営計画では、11年度の加入件数(個人契約ベース)の目標を合計750万人に設定。今年2月末時点の362万人から倍以上になる計算だが、主力の従来型「スカパー!」は純減傾向が続いている。

 期待を担うのは、デジタル3波対応テレビの普及で弾みが付く110度CS「e2」や、個人向け光接続の普及を追い風にした「スカパー!光」。さらに小型端末向け配信やP2Pといった新サービスで世帯内個人という新規需要を開拓し、加入者増をけん引してもらう考えだ。

 無線LANやWiMAXを使ったモバイル配信も検討するほか、11年の地上アナログ停波後の空き電波を使ったモバイルマルチメディア放送への布石も打つ。IP・モバイルで11年度に全体の2割弱・130万加入を目指している。

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09年秋に高機能型STBを投入

photo スカパー!HDと新STB

 従来型スカパー!は08年夏にHDサービスを開始する予定。まずペイパービュー(PPV)による映画やサッカーなど10チャンネルで始め、09年秋の第2期HDサービスに合わせて新型STBを投入。H.264によるHD受信とホームネットワークなどに対応した高機能型になる。現在は320万加入まで落ち込んでいる、HD化や新販売戦略の展開をてこに、11年に360万加入を目標に掲げる。

 2007年度の連結業績は、営業収益が1250億円、経常利益と純利益が各50億円を見込む。これを11年度には営業収益2400億円、経常利益380億円に伸ばす計画だ。

photo 共同持ち株会社としてのスカパーJSATコーポーレートロゴを発表するJSATの秋山政徳専務(中央左、新会社の会長に就任予定)とスカパーの仁藤社長(中央右)。新ロゴはスカパーの「S」とJSATの「J」をあしらい、新多チャンネル時代に新しい風を巻き起こす──などの意味を込めた

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