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Intel、最新クアッドコアExtreme発表へ

» 2007年04月09日 16時59分 公開
[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 米Intelは新しいクアッドコアプロセッサでハイエンドPCユーザーとゲーマーを狙っている。

 同社は4月9日(米国時間)、「Core 2 Extreme QX6800」を立ち上げる。最新クアッドコアプロセッサは、これまでのデュアルコアX6800よりも65%高速だと同社は請け合っている。

 QX6800のリリースで、IntelはサーバとハイエンドPC、メインストリームデスクトップPC向けに12種類のクアッドコアモデルをそろえたことになる。さらに同社は最近、これらのうち2種を組み込みポートフォリオに加えると発表した(4月5日の記事参照)

 Intelは発表文で、QX6800はクロックスピードが2.93GHzで、ほかのどのクアッドコアプロセッサよりも高速だと述べている。ただし、Appleが4日に2基のクアッドコアプロセッサを搭載したMac Proを出荷開始した時に、IntelはAppleが限定生産の3.0GHz版の採用を開始したことを明らかにした。

 QX6800は65ナノメートル製造プロセスで製造されており、8Mバイトの2次キャッシュと1066MHzのフロントサイドバス(FSB)を備える。Intelのもう1つのCore 2 Extremeプロセッサである、クロックスピード2.66GHzのQX6700のファミリーとなる。

 QX6800とQX6700はゲーマーやハイエンドPCユーザー、デザイン専門家向けに設計されている。

 クアッドコアQX6800の価格は1199ドル。

 AMDが2007年内にクアッドコアOpteron「Barcelona」を発表するまで待つ一方、Intelは昨年11月に最初のクアッドコアプロセッサを立ち上げて以来、その(先行者としての)アドバンテージを活かそうと懸命に取り組んできた。

 Intelが最初にクアッドコアプロセッサを投入すると発表して以来、AMDは、Intelのアプローチは2個のデュアルコアプロセッサを特殊なパッケージでまとめただけだと批判してきた。AMDは、自社のクアッドコアプロセッサは4個のコアを同じシリコンダイに搭載すると主張している。

 Intelは、自社のクアッドコア設計が、ここ2〜3年AMDに奪われてきた市場シェアを幾らかでも奪い返す役に立つと期待してきた。Mercury Researchの1月31日の報告書によると、Intelはサーバ分野で幾らかシェアを取り戻したが、AMDはノートPCとデスクトップPCで地歩を得て、x86市場全体で市場シェアを拡大することができた。

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