“はんこ”は携帯GPS ユーザーが作る「スタンプラリー2.0」
日立製作所は6月7日、ネット地図と携帯電話のGPS機能を使ってスタンプラリーを作成・共有できる無料サービス「Ittemia」(イッテミア)β版を公開した。「四国お遍路さん巡り」「あのドラマのロケ地を制覇」など、自由なテーマでスタンプラリーを作成し、ほかのユーザーの参加を募ることができる。目的地に到着すると、スタンプを押す代わりに携帯のGPS機能で着いたことを証明する仕組み。「スタンプラリーのロングテールを作りたい」と開発担当者は意気込む。
スタンプラリー(「おでかけミッション」)は、ユーザーが自由にテーマを設定し、日本地図上から目的地を選んで作成する。ユーザーは気に入ったラリーに参加登録し、GPS携帯を持って地図上の指定場所へ。目的地の半径100メートル以内に入り、GPS携帯からIttemiaにログインすれば「到着」となり、ひとことコメントを投稿できる。ラリーの全目的地に到着すると「ミッションクリア」となる。
到着時間とコメントは、ミッションごとに一覧表示する。自由に投稿できる掲示板もミッションごとに作った。「掲示板を見れば『本当に行った人がいる』というリアルなフィードバックが得られる。到着時間を競争したり、ミッションにチャレンジしている人をコメントで応援したりするなど、新しいコミュニケーションができる」と同社ソフトウェア事業部の武田景さんは言う。
ユーザーごとのページもあり、作成したミッションやその参加者数、参加中のミッションの状況、クリア済みのミッションなどを確認できる。
アルプス社が提供するスクロール地図のAPIを活用して開発した。
「何でもない場所」を新名所に
開発した同社ソフトウェア事業部は、企業ユーザー向けにパッケージソフトを開発している部隊。「近ごろWebの力が大きくなっていると感じてきた」ため、新しいWebサービス開発を模索していたという。その中で生まれたのがGPSを“記念スタンプ”として利用するアイデアだ。
「GPSといえば、ユーザーがいまいる場所を発信してその周辺情報を取ってくるという使い方が中心だが、発想を転換し、その場所に行かなくてはできないサービスを作ってみたいと考えた。スタンプラリーは古くからあるが、GPSを“記念スタンプ”として利用することで、ネット上でリニューアルできたら面白い」
「お遍路巡りのようなメジャーなスタンプラリーだけでなく、お気に入りの曲の舞台を巡るとか、地図上で星マークを描いてその交点を訪れてみるなど、何でもない場所を新しい名所にしてくれたらうれしい。文章でも画像でも動画でもない新しい表現ができると思う」
当面はビジネス化は考えておらず、まずは機能を向上させながらユーザーを集めることに注力する。「付けたい機能はたくさんある」といい、複数のユーザーで1つのスタンプラリーを作る機能や、ブログパーツの提供などを検討している。2008年3月末に30万ユーザーを目指す。
ビジネスの可能性としては、サイトへの広告掲載や、各企業が主催するスタンプラリーとの連動などが考えられるとしている。
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