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» 2007年06月26日 18時43分 UPDATE

ヤフー、「行動×地域or属性」でピンポイントに広告配信

ヤフーが7月に発売する行動ターゲティング広告の新商品は、ユーザーのWebサイト閲覧・検索履歴に加え、年齢や性別、地域などをを掛け合わせてピンポイントに広告配信する。

[岡田有花,ITmedia]

 ヤフーは、行動ターゲティング広告の新商品を7月に発売する。ユーザーの行動履歴に加え、年齢や性別か、地域で配信対象を絞り込める仕組み。行動履歴だけをベースにした従来のターゲティング広告よりもターゲットを絞り込め、クリックレートも高まるとしている。

 同社が昨年から販売している行動ターゲティング広告は、ユーザーのWebサイト閲覧履歴や検索履歴をCookieベースで収集し、ユーザーの興味を分類。750〜800種類に細分化したカテゴリー別に広告を配信している。

 新商品は、これに年齢・性別といった属性か、地域情報を掛け合わせてユーザーをさらに絞り込むため、「美容に関心のある20代女性」「新築マンション購入意欲のある大阪在住者」など、より限定したユーザーにリーチできる。

 属性はYahoo!IDユーザーの登録情報から把握し、地域情報は、Yahoo!ID登録時に入力された郵便番号か、アクセス元のIPアドレスから割り出す。

 行動履歴と属性を組み合わせて配信する商品は「デモグラフィック行動ターゲティング」、行動履歴と地域を組み合わせる商品は「エリア行動ターゲティング」の名で販売する。1ページビューあたりの単価はそれぞれ、ターゲティングしない商品の約3〜4倍程度になる。

 行動履歴と年齢・性別、地域の3つを組み合わせたターゲティングは当初はできないが、今後できるようにする。

「クリックレート、通常広告の4倍以上」

 同社は昨年1月から、行動履歴だけを元にした行動ターゲティング広告を導入してきており、売り上げは右肩上がりに成長。これまで約400社、約2000件の広告出稿があったという。販売が好調な行動カテゴリーは「自動車」「不動産」「ファイナンス」「旅行」「交通」「求人」など。継続出稿率は60%前後と、一般の広告よりも高いという。

 「従来の広告は、新商品などが出た際のキャンペーンベースで利用されることが多かったが、自動車など高額商品は、購入意欲のある人に広告を長期間見てもらってブランディングしたい、という意向が企業側にあるようだ。不動産やファイナンスの行動ターゲティング広告は、資料請求などに至る確率(コンバージョンレート)が高い」(同社の武藤芳彦広告本部長)

 広告効果の高さは、実験で実証したとしている。女性向けファッションECサイトのバナー広告を出稿した際、「美容・コスメ」で行動ターゲティングしたバナーのクリックレートは、していないバナーの2.5倍に。さらに女性21〜35歳という条件を付けると、クリックレートはその1.9倍に増えたという。

 ユーザーを細分化して広告配信すると、配信先の母数が減ってしまうというデメリットもあり、想定インプレッションは通常の広告の4分の1程度に下がる。ただYahoo!JAPANは月間400億を超える広告インプレッションがあり、他サイト・媒体と提携して広告配信する「アドネットワーク」も展開しているため、絶対数はそれほど小さくならないとしている。

 また、プライバシーには配慮しており、行動を把握する際などに個人を特定するようなことは行っていないとしている。

 今後は、行動履歴と属性、エリアの3つを組み合わせた広告を配信できる仕組みも整えるほか、動画広告や携帯電話向け広告にも導入していく計画だ。アドネットワークのパートナーサイトとの共同企画商品の開発も検討する。

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