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» 2007年07月13日 21時19分 UPDATE

Second Life参入支援に注力するトランスコスモス

「3Dに将来性を感じる」――トランスコスモスがSecond Lifeで企業の参入支援に力を入れている。仮想通貨を持たない無料会員が大半のSecond Lifeは、まだ“もうかる”市場ではないが、今後、市場を活性化していきたいという。

[宮本真希,ITmedia]

 トランスコスモスが3D仮想空間「Second Life」で企業の参入支援サービスに力を入れている。企業のSIM(島)購入や店舗の構築だけでなく、店舗完成後に集客イベントを行ったり店員を派遣するなど、アフターサポートも手厚いのが特徴だ。

 「3Dという新しい表現法に将来性を感じる」――同社はSecond Lifeに注力する背景をこう説明する。Second Life会員の大半は、仮想通貨を持たない無料会員。まだ“もうかる”市場ではないが、今後は、仮想通貨を持つ会員を何らかの形で増やし、企業SIMでのアイテム購入などを活性化していきたいという。

 同社の支援メニューは、参入プランの立案から店舗完成後の集客まで多岐にわたる。企業の予算やビジネス形態に合わせてSIMをデザインし、建物を構築。完成するとイベントなどで集客する。子会社のウェブスタージャパンはイベント用のSIMも開発。イベントの様子をSecond Life内で動画配信できる仕組みも作った。

 店舗オープン後のケアにも力を入れる。「いまはSecond Lifeに企業が参入しただけでも話題になり、広告効果も高いが、誰もいない店舗にユーザーは寄り付かないからその後が肝心」(同社DMサービス企画部ビジネスアーキテクトの高橋祐人さん)

画像 カメラの説明をするアバター(右)

 継続的にユーザーを誘導・サポートするための店員のアバターや、店舗を監視する警備員のアバターも派遣。家電のテクニカルサポートを行う専門アバター派遣も始めた。すでに数社の店舗に導入されているという(関連記事参照)

 ウェブスタージャパンは7月13日にアーティスト支援も始めた。ビクターエンターテインメントからデビューするトランス系アーティスト「KEI」で、インディーズ時代から顔やプロフィールを公表せずに活動していた。

 Second Lifeに拠点を置くことで、顔を公表しないままメジャー活動を展開。アバターでライブなどのイベントを企画するほか、ライブを映したプロモーションビデオを作成し、Second Lifeで見られるようにする。「ファンクラブに入ってアイドルに会いにいくような感覚で、Second Lifeでも実際にアーティストに会いにいける」(ウェブスタージャパンの木村隆介COO)


画像 KEIのアバター
画像 KEIのアバターがステージ中央でライブ中

 1つの島(SIM)を構築・維持するための費用は、年間1000万円前後。トランスコスモスは07年度に3億円の売り上げを見込んでいる。

「Second Lifeの有料会員増やしたい」

 Second Lifeに注力する理由は「3D」だ。「Second Lifeは今まで表現できなかったことを3Dで表現でき、そこに将来性を感じた」と高橋さんは説明する。

 市場を活性化させるため、Second Lifeに有料登録する会員を増やしたいという。有料会員は、仮想通貨リンデンドルを定期的に手に入れるため、企業SIMで商品を購入する可能性が高い。

 「Second Lifeはリンデンドルを持たない無料会員が大半を占めているため、商店などを開いたとしても活性化につながっていない。有料会員を増やすことが今後のSecond Life発展に不可欠」(高橋さん)

 「日本のユーザーにとって、Linden Labという米国の会社にクレジットカード情報を登録することはハードルが高く、そのため有料会員が増えないのだと思う。ハードルを下げられるようなサービスを考えていきたい」(高橋さん)

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