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富士、デジカメ生産を中国に全面移管 CCD前工程は東芝に委託

» 2007年09月19日 20時49分 公開
[ITmedia]

 富士フイルムは9月19日、デジタルカメラの生産を中国工場(蘇州市)に全面移管すると発表した。CCDの前工程は東芝に生産委託し、開発などの拠点も集約して効率を高める。今年度の販売台数は当初計画の780万台から上方修正する見通しで、競争環境が激化するデジカメ市場に最適化した事業基盤を構築していくとしている。

 従来進めてきた中国への生産移管を全面化。CCDの前工程(ウエハー工程)は東芝にまかせ、独自技術「スーパーCCDハニカム」の高性能化・高機能化に専念する。

 デジカメ生産の移管に伴い、富士フイルムフォトニックス(宮城県大和町)は解散。またCCD前工程の委託で、仙台市内の土地建物は村田製作所に売却する。

 宮城県大和町の拠点には、生産技術開発、製品開発、調達、品質保証機能を統合し、効率化や開発のスピードアップを図る。同地区にはアフターサービスの統括機能やCCD後工程を担当する新会社「富士フイルムデジタルテクノ」を新設する。

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