英国の大手高級紙「Telegraph」のWeb版「telegraph.co.uk」に、日本の巨大掲示板「2ちゃんねる」で提案された新英国国旗のアイデア画像が載った。12月1日付けのニュース記事「Japan offers to solve 'Union Jack problem'」(日本が「ユニオン・ジャック問題」を解決すると申し出た)に、2ch上に投稿された新国旗のデザインが掲載されている。
英国国旗のデザインについては、英国労働党のある議員が「ウェールズ国旗のデザインも取り入れるべき」などと提案。文化相がこの提案について「見るべきところがある」と前向きな姿勢を見せた――というニュースが11月27日までに報じられ、日本のメディアでも伝えられて2chで話題に。英国国旗のユニオン・ジャックとウェールズの竜をあしらった国旗を合成した新国旗のアイデア画像を出し合うスレッドが29日昼、2ch上に立った(「痛いニュース」の該当スレッド紹介記事)。
ユニオン・ジャック(左)とウェールズ国旗。英国国旗のユニオン・ジャックは、イングランド、スコットランド、アイルランドの国旗のデザインを組み合わせたもの。ユニオン・ジャック制定時に、ウェールズはイングランドに併合されていたため、ウェールズ国旗のデザインは反映されていない「telegraph.co.uk」では、ウェールズのデザインを取り入れた「新ユニオン・ジャック」のアイデア画像を専用メールアドレスで募集。主に英国内からユーモアあふれるアイデアが寄せられていたが、このアドレスあてに日本から、2chの国旗アイデア画像やスレッドのURLを送付したユーザーがいたもようだ。
「投稿は英国内からが最も多かったが、日本の読者からも『ユニオン・ジャック問題の解決を手助けしたい』という思いもよらない申し出があった。日本のWebサイト(2ch)からの申し出で、『われわれのアイデアが助けになると信じている』などと書かれていた。デザインは、まじめなものからこっけいなものまでさまざまだ」――12月1日付けで掲載された冒頭の記事では、こんな解説とともに、日本を含む世界からの応募画像が紹介されている。
「ユニオン・ジャック問題について、Telegraph読者がさまざまなデザインを送ってくれた。日本からも救援が。日本のサイトでこの問題が取り上げられ、さまざまなアイデアを送ってくれた」などと解説されており、2chへのリンクも張られている。記事で紹介されていない画像は、記事内のリンク「In pictures: Telegraph readers' designs for the flag」から閲覧できる
とはいえ最も多かったのは英国内から。これは英国ノーサンバーランドの読者から投稿されたもので、EUの星マークと現英国首相・コードン・ブラウン氏が描かれている。英国内からの投稿は、ブラックユーモアに満ちたものも多い記事は日本の2chやブログなどでも話題に。12月1日昼には、telegraph.co.ukのニュースアクセス1位がこの記事になっていた。
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