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世界PCプロセッサ出荷数、2007年第4四半期は過去最高に

» 2008年01月23日 08時51分 公開
[ITmedia]

 米IDCの調べによると、2007年第4四半期の世界のPCマイクロプロセッサ出荷数は、第3四半期から8.5%増え、2四半期連続で過去の記録を更新した。全体的な出荷増と平均販売価格の安定により、売り上げ金額も前期比9.6%増の87億ドルとなった。

 用途別では、PCサーバ向けプロセッサの出荷数が前期比17%増。モバイルPC向けは同10.3%増、デスクトップPC向けは6.5%増となった。また傾向として、いずれの分野でもハイエンドおよびメインストリームのプロセッサが伸びている。例えばデスクトップPC向けでは、ハイエンドおよびメインストリームのプロセッサがプロセッサ出荷全体に占める割合は、第3四半期の84.6%から第4四半期には87.1%に増えている。

 2007年通年では、プロセッサ出荷数は前年比12.6%増を達成。売上高は1.7%増の305億5000万ドルとなった。出荷数と売り上げの伸びに開きがあるのは、2007年の前半に値崩れがあったことを示している。

 第4四半期のプロセッサ市場におけるメーカーのシェアは、第3四半期からほとんど変化がない。出荷数ベースでは、Intelが76.7%のシェアで、前期比0.4ポイント増。AMDは23.1%で、前期比0.4ポイント減となっている。

 用途別にみた各メーカーのシェアにも、ほとん動きがなかった。モバイル向けでは、Intelが1.1ポイント増の81.9%で、AMDが1.1ポイント減の17.8%。PCサーバ向けでは、Intelが0.6ポイント減の85.4%、AMDが0.6ポイント増の14.6%。デスクトップPC向けではIntelが72.1%、AMDが27.7%で、変化はごくわずかだった。

 IDCは2008年の第1四半期について、通常でも第4四半期から第1四半期にかけては6〜7%程度PCプロセッサの出荷数が減少するが、米景気後退への懸念が影響し、さらに減少する可能性があると見る。ただしドル安は、PC需要をけん引している米国外市場では製品の値下がりを意味することから、限定的な打撃にとどまる可能性もあると指摘。またモバイルプロセッサについては、今年も2けた成長を続け、2009年にはデスクトップ用プロセッサの出荷個数を上回る見込みとしている。

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