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デジタル音楽販売額、音楽販売全体の15%に

» 2008年01月25日 10時50分 公開
[ITmedia]

 国際レコード産業連盟(IFPI)は1月24日、世界のデジタル音楽販売に関する統計を発表した。インターネットや携帯電話を通じたレコード会社のデジタル音楽販売額は、2003年にはゼロに近かったが、2007年には前年比40%増の29億ドルに拡大した。

 デジタル音楽販売が音楽販売額全体に占める比率も、2006年の11%から、2007年には15%へと伸びている。米国では、この比率は30%に達するという。シングルトラックのダウンロードは、前年から53%増えて17億件に上った。

 合法的にデジタル音楽を提供するサービスは、世界で500を超えるという。一方、非合法でのファイル交換も多く、2007年には何百億件ものファイル交換が非合法に行われたという。IFPIでは、非合法のダウンロード件数と合法ダウンロード販売の比率は20対1程度とみている。

 IFPIは、ISPネットワークでの非合法な音楽ダウンロードはレコード会社の売り上げを阻害し、アーティストへの投資の減少にもつながると指摘。フランスのサルコジ大統領が、海賊版対策へのISPの協力を求める計画を掲げたことを「画期的な例」として挙げ、欧州連合や各国政府による法的措置の必要性を訴えている。

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