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ドコモのGoogle提携は「後追い」──KDDI小野寺社長

» 2008年01月25日 19時24分 公開
[ITmedia]

 KDDIの小野寺正社長は1月25日の決算説明会で、前日にGoogleとの提携を発表したNTTドコモについて「ドコモは『auのやってることを全部やる』と言っているし、後追いでしょうがなく来たのでは」と評し、Googleとの関係で先行してきた自信をみせた。

 小野寺社長は「Googleのエリック・シュミットCEOとは何度も話してきている。先にやっていることは多い」としてドコモの動きを「後追い」と指摘。記者から「ドコモは『先駆けてやる』と言っているが」と問われて「何を先駆けてやるんですか(笑)」と即座に返す余裕を見せた上で、「われわれがドコモに追いつかれないように、常に先を行くということだ」と話した。

 ソフトバンクモバイルが打ち出した「ホワイト学割」については「われわれも以前に学割をやっていたが、限定した短期間に加入した人に料金を割り引くという妙な制度を導入する気はない」と追随を否定した。

 中部電力子会社の買収でFTTH事業を強化する一方、「ひかりone」の累計約数見込みを下方修正。3月末までに当初90万を見込んでいたが、73万にとどまる見通しだ。小野寺社長は「満足のいくサービスを提供できていない。FTTHをより楽しめる新サービスで契約を増やしたい」と、FTTHに関連した新サービスの投入を計画していることを明らかにした。

 NTT東西地域会社がFTTHで高シェアを獲得していることについて「大問題だ。独占で昔に戻る危惧がある」として、光インフラの開放を強く求めていく考えを示した。

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