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不振のネットプライス、再生策は

» 2008年02月14日 18時46分 公開
[ITmedia]
画像 佐藤輝英社長

 「成長ではなく膨脹してしまった」――2007年9月期に3億5300万円の営業損失(連結ベース)を計上したネットプライスの佐藤輝英社長は、主力のギャザリング事業での在庫の積み増しが響いたと話す。

 「今期は商品の回転率を高め、足元を固めていきたい」といい、グループ会社が運営するeBay商品の購買代行サイト「セカイモン」などといった事業も「ギャザリングに続く新基軸となるよう育てたい」という。

 前期の赤字は、主力のギャザリング事業で商品の先行確保や品ぞろえ拡充を図ったが販売増につながらず、在庫が急増したことがなどが原因という。

 ギャザリングは、同じものを購入したいユーザーが多いほど安くなる仕組み。「消費動向や好みの変化は激しい。それに対応するために商品の回転率を高めなければ」と話す。

 昨年10月にはSNS「ギャザーズ」を開設し、ギャザリングサイトへの集客を向上図るといった対策を講じてきた。「メールマガジンは読まれなくなっている。そういった波に飲まれない集客法を確立する」

 11月には、24時間限定でギャザリングより安価に商品を販売するサービス「24バリュー」を始めた。「不況だからか、価格を思い切り下げた商品が売れる」といい、同サイトの好調さをアピールする。

 グループ会社・ショップエアラインが運営する、eBayの商品を落札できる購買代行サイト「セカイモン」や、もしもが運営するドロップシッピングサービスは、順調に伸びているという。

 「セカイモンやドロップシッピングのユーザーの伸びは想像より大きい。ネット上で買ったり、売ったり、稼いだりと各サービスで1人のユーザーを取り囲む戦略をとる。将来は、グループ全体で売上高1000億、営業利益率10%以上の規模に引き上げたい」

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