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Dell、8カ月で3200人を削減

» 2008年03月03日 11時18分 公開
[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 米Dellは合理化と経費削減を通じて黒字転換を目指す一環として、過去8カ月で従業員3200人を削減した。

 Dellは2月28日の2008年第4四半期決算発表と併せて人員削減を発表。5月の時点で、世界の従業員8万2000人のうち最終的に約10%を削減する計画を発表していた。

 マイケル・デル氏が2007年1月にCEOに返り咲いて以来、同社は新技術の採用、企業向けサービス強化、新しいチャネルプログラム開発、小売り経由のPC販売を通じ、再活性化を図ってきた。刷新計画には、業務簡素化の一助として人員の削減が盛り込まれている。

 Dellは過去8カ月でEqualLogicを14億ドルで買収したのをはじめ、多数の買収を行ったが、そこから引き継いだ従業員は今回の削減の対象にはならなかった。

 アナリストとの電話会見でDellのドナルド・カーティCFOは、実際に削減した人員は5300人だが、2100人を顧客サポートなど別の職種に配置転換させたり採用を行ったと説明した。

 「経費に関してやるべきことはまだたくさんある」とカーティ氏は電話会見で述べ、約8800人を削減できる確信があると言い添えた。

 同社第1四半期(11〜1月期)の純利益は6億7900万ドル(1株当たり31セント)となり、前年同期の7億2600万ドルに比べて6.5%減少した。売上高は前年同期の145億ドルから、160億ドルに増加した。

 Reuters Estimatesがまとめたウォール街予想では、1株利益36セント、売上高163億ドルを見込んでいた。Dellは発表文で、「成長と黒字化に向け事業を再編する中、今後もコストは発生する」と述べている。

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