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Google、DoubleClickのSEM事業売却

» 2008年04月03日 12時16分 公開
[ITmedia]

 米Googleは4月2日、先月買収したDoubleClickの検索エンジンマーケティング(SEM)事業を売却すると発表した。

 同社はDoubleClickの買収を完了した後、製品や事業の統合を進めている。その一環として、オンラインマーケティングを手掛けるPerformics部門をアフィリエイトマーケティング事業とSEM事業に分割することを決定した。アフィリエイトマーケティング事業は既存のGoogleの事業と統合し、SEM事業は売却する。

 売却の理由として、Googleは「検索と広告において客観性を維持するため」と説明している。SEMは、コンテンツを最適化して検索順位を上げるなど、検索エンジンからWebサイトへのトラフィックを拡大するためのマーケティング手法。Googleはこのような手法を過度に用いたWebサイトに対し、検索結果から削除するというペナルティを科している。

 Googleは、SEM事業の売却先は決まっていないが「提携先からかなりの関心が寄せられている」としている。

 Googleは先に、DoubleClickの人員削減を明らかにした。同社は人数を公表していないが、米各紙は2日、関係筋の話として、DoubleClickの米国の従業員1200人の4分の1に当たる約300人がレイオフされると報じた。

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