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» 2008年05月20日 18時14分 UPDATE

マイスペース、レコード会社など33社と協業 「mixiとは全く違うサービス」

マイスペースがレコード会社など33社とパートナーシップを結び、アーティストなどの支援を共同で展開する。5万組以上のアーティストが登録していることを強みに、「mixiとは全く違う、音楽に強いSNS」とアピールする。

[岡田有花,ITmedia]
画像 左からマイスペースジャパンの大蘿社長、同社マーケティング部の後藤匡エグゼクティブプロデューサー、イクスピアリ ライブハウス事業部の竹川潤一さん、HMVジャパンの雨宮雄一社長、フォーライフミュージックエンタテインメントの関光志さん、ブイキューブの間下直晃社長

 世界最大のSNS・MySpace日本版「マイスペースジャパン」を運営するマイスペースは5月20日、アーティストやクリエイターなどの支援について、レコード会社など33社とパートナーシップを結んだと発表した。各社と共同で、MySpaceに登録しているアーティストのライブイベントや、プロモーション支援、海外進出支援などを行う。

 国内のアーティストやクリエイターが5万組以上登録していることを強みに、「音楽に強く、創作のプラットフォームになるSNS」としてアピールし、ユーザー数拡大につなげる方針。「mixiなど他社SNSと比べられることも多いが、MySpaceは全く違うサービスだ」――今年1月に社長に就任した大蘿(たいら)淳司さんはこう話す。

「急速に伸びる時期に来た」

 マイスペースジャパンは06年にスタート。「mixiを超える国内最大SNS」を目指していたが伸び悩み、07年半ばごろから「音楽に強いSNS」との位置付けを鮮明にし、アーティスト登録の拡大や、音楽・映画などのコンテンツの獲得に注力してきた(音楽で集客へ――苦戦するMySpace日本版)。

 ワールドワイドの月間ユニークユーザー数は1億7000万。登録ユーザー数は、国内・世界全体とも非公開だが、国内版の直近1カ月(4月15日〜5月16日)の平均日次登録者数は、今年1月と比較して4割増、月間ユニークユーザー数は同3割増と、成長軌道に乗り始めたという。

 「SNSは、最初は伸びないが、ある時点で急速に伸びる。マイスペースもその時期に来た」

画像 BENNIE Kは、プロモーションビデオを募集中。以前、ライブのオープニングアクトを担当するDJをマイスペースで募集したところ、レベルの高いDJから多数の応募があったという

 第1弾として、フォーライフミュージックエンターテインメントに所属するBENNIE Kのプロモーションビデオをユーザーから募集する企画を、同日から始めた。プロダクションI.Gがデザインしたキャラクター画像と楽曲素材を自由に使って制作・応募できる。

 ワールドワイドで400万組が「アーティスト」として登録し、楽曲や動画などを配信している。日本版でも5万5300組が登録済みで、月間3500〜4000組が新たに登録しているという。

 たむらぱんなどマイスペースがきっかけでデビューしたインディーズアーティストのほか、小室哲哉さんや岡村靖之さん(逮捕の岡村靖幸、MySpaceに謝罪文 「本当に本当にごめんなさい」)、BENNIE Kさん、X JAPANなどメジャーアーティストも登録。英語版とシームレスにつながる点をいかし、マイスペースを海外発信の拠点にしているメジャーアーティストも多い。

楽曲プロモ動画募集企画など展開

 マイスペースが今回、パートナーシップを結ぶのは、EMIミュージックジャパン、エイベックス・エンタテインメント、フォーライフミュージックエンターテインメント、HMVジャパン、ホリプロ、ナノメディア、ブイキューブ、イクスピアリなど33社。メジャーレーベル、インディーズレーベル、ライブハウス、CD販売、システム開発など、さまざまな分野の企業が含まれている

画像 マイスペースを拠点に活動し、メジャーデビューが決まったユニット「Sweet Vacation」

 HMVジャパンはマイスペース内に、CDやDVDのアフィリエイトリンクを張ることができる機能を提供したほか、インストアイベントや楽曲コンテストの共同展開も検討する。ブイキューブは、動画や音声のライブ配信システムを提供し、マイスペースを通じて音楽ライブなどをネット配信できるようにする。

 イクスピアリが運営するライブハウスは従来から、日米のMySpaceで出演アーティストを探していたといい、マイスペースと連動したイベント開催を計画している。

 このほかにもさまざまな企画を検討しているほか、今後、約20の会社とパートナーシップを結ぶことが決まっているという。「マイスペースは創造の場を目指す。アーティストやクリエイターの“出口”を増やしていきたい」

mixiやFacebookとは違う

 MySpaceに次ぐ世界2位のSNS「Facebook」は19日に日本語版を公開(「Facebook」日本語版公開 “実名交流”でmixi追撃)。mixiも、音楽関連のコンテンツ獲得に力を入れ始めている(mixiで音楽を聴ける新サービス、今夏スタート)。

 大蘿社長は「米国に比べると日本のSNS利用率は低く、市場はまだ黎明期。新規参入事業者が増えるのは市場の活性化につながる」と、Facebookの参入にも強気だ。

 「SNS市場は分化している」という見方も語った。「マイスペースは、アーティストのファンたちが集まり、『このライブ良かったね』などと語り合う場。mixiやFacebookとは違う」

 「SNS」というジャンルでmixiやモバゲータウンと競合と目されることにも、違和感も感じているという。「マイスペースにはさまざまな機能があり、ホームページ作成サービスやブログから来るユーザーもいるだろう。SNSという1つの言葉では見ていない。ネットユーザー全員がターゲットだ」

 収支などは非公開だが「まだベンチャーモードで、コストを削減しながら利用者を拡大する段階」。音楽を核にユーザー数を拡大した上で、広告や物販ビジネスなどを本格展開していく方針だ。

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