PC内部に取り付けられる小さな冷蔵庫のような冷却システムを開発していることを、米パーデュー大学の研究者が明らかにした。
ファンを使って空気を循環させる従来の冷却システムとは異なり、この小型冷却システムは取り除ける熱の量を劇的に増加させると、同校スレシュ・ガリメラ氏らは主張している。
研究チームは、冷蔵庫に不可欠なコンプレッサーとエバポレーターという部品の小型化に注力しており、コイン程度の大きさの隔膜を使って冷却剤を送り出すコンプレッサーを設計するための分析モデルを開発し、実験データで検証した。その結果、ノートPCに収まるサイズのプロトタイプを設計することが可能だと示されたという。
ただし、「この技術を実用化するにはまだ多くの困難がある」とガリメラ氏は語り、小さなコンプレッサーを効率的かつ確実に動作させることが難しいと述べた。冷却システムに十分な冷却を送り出すために、多くの隔膜を同時に動作させなければならない点や、低コストで製造する方法も問題だとしている。
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