カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の機械認識研究所は、顔の表情を認識し、表情の変化によってビデオ再生を操作する技術の実証実験を行った。
同校のコンピュータ科学専攻、ジェイコブ・ホワイトヒル博士を中心に開発されたシステムを使うと、ビデオ再生のスピードを、ビデオ鑑賞者の特定の表情の変化に対応させることができる。例えば、「困った顔」の場合にはスロー再生になる、といったことが可能。
表情認識システムでは、笑い顔の程度、瞼の開閉、眉毛の上下などを認識できる。
ホワイトヒル博士はロボット教師を開発する上でこの技術が必要になると考えている。人間の学生がロボット教師の講義を受けているときに、話の内容について行けなかった場合、学生の表情を認識して講義のスピードを落としたりできることを目指している。
次の段階は、困難な状況に陥ったときに人間がどのような表情をするかを解析することだ。その表情をしたときに、講義のビデオがスローダウンするようになれば、ロボット教師への道が一歩進むことになる。
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