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Greenpeaceの家電環境指標、任天堂が最下位に

» 2008年06月27日 08時10分 公開
[ITmedia]

 環境保護団体Greenpeaceは6月25日、家電メーカーの製品回収方針や製品に含まれる有毒な化学薬品の量などから環境保護への貢献度を分析、評価した「Greener Electronics Guide」を発表した。Greenpeaceは2006年8月にこのガイドの発行を開始し、今回のものは第8版となる。

 対象となっているのは、携帯電話、PC、テレビ、ゲーム機業界の大手メーカー。二酸化炭素排出量データ公開の有無、二酸化炭素排出量削減への努力レベル、米環境保護庁が家電製品向けに設定したエネルギー効率基準「Energy Star」をどれだけ上回っているか、再生エネルギーの活用率など、各企業のグリーン化をさまざまな視点から分析し、10段階で評価した。

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 Greenpeaceによると、製品のエネルギー効率の面では多くの企業が高いスコアを獲得し、Energy Star基準を上回った。特に優れていたのがSony EricssonとAppleで、両社のすべての製品が基準を達成した。

 Sony Ericssonは化学物質含有率の低さでも、ほぼすべての製品分野で高得点を記録した。AppleはiPhoneの新版が環境保護の観点で改善されていないため、得点が伸びなかった。Dellは環境保護への取り組み努力を主張しているものの、世界の気候の変化に与える影響の面では比較的低い得点となり、東芝、Samsung、LG Electronicsは同分野ではほぼゼロ点となった。

 任天堂はトータルで1以下と評価対象メーカー中最下位。化学薬品含有量の低下など、若干改善は見られたものの、エネルギー効率が比較的よいとされるWiiでも、Energy Star基準に達していないという。

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