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ケータイで日韓交流を――自動翻訳機能付き「ソラトモ」

» 2008年07月31日 20時01分 公開
[宮本真希,ITmedia]
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 ウェザーニューズと韓国最大手の携帯電話事業者SK telecomは、日韓のユーザーが交流できる携帯電話向けコミュニティーサイト「ソラトモ」を、日本と韓国で9月1日から始める。

 共同開発した日本語・韓国語の自動翻訳サーバを利用し、日本語の書き込みは韓国語に、韓国語は日本語に自動翻訳する仕組みを備えたのが特徴だ。月額105円(韓国では3000ウォン)で利用できる。

 日本版と韓国版のメニューは全く同じで、(1)動画や写真をコメント付きで投稿できる「リポートモ」、(2)両国の天気やグルメ、観光スポットなどを紹介する「日韓地域情報」、(3)ウェザーニューズが制作した動画番組を視聴できる「ソラトモNEWS」――の3つ。

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 リポートモは、日本版サイトでは韓国語のコメントを日本語に、韓国版サイトでは日本語のコメントを韓国語に翻訳して表示する。お互いの言語が分からなくても、投稿にコメントを付けるなどしてコミュニケーションできるとしている。

 日韓地域情報では、お花見スポットやおすすめのレストランなどの観光情報を写真付きで掲載し、コメント機能で日韓のユーザーが情報交換できるようにした。

 ソラトモNEWSでは動画の情報番組を配信。「雨の日に食べたくなるものは?」など特定のテーマに関して両国のユーザーにアンケート調査した結果や、リポートモの人気投稿作品を紹介する。

「韓国を“近くて近い国”に」

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 ソラトモは「“空”を通じた“友”達」という意味。空に国境がないように、言語が違う国のユーザーでも友達感覚で気軽に交流できるという思いを込めたという。

 ウェザーニューズの石橋博良会長は「韓国は近くて遠い国とよく言われるが、近くて近い国と言われるよう、SK telecomと協力したい」と意気込みを語る。

 SK telecomは韓国で50%のシェアを持つ携帯電話事業者。韓国国民の半数が登録しているコミュニティーサイト「Cyworld」を運営するSKコミュニケーションズも同じSKグループだ。SK telecomのオ・ジュングン常勤顧問は「ソラトモを通じて、日韓の国民が良い関係を築いてほしい」と期待している。

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