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「mF247」落札逃したひろゆき氏、「クエイクさんには頑張ってほしいですー」

» 2008年08月28日 10時34分 公開
[ITmedia]
画像 オークション結果。ひろゆき氏は次点だった

 「さすがに、ここまで出す人はいないだろう、という高額な値段にしてみたのですが、もっと上手がいたようです……」――2ちゃんねる管理人の西村博之(ひろゆき)氏は8月27日、インディーズ楽曲配信サイト「mF247」事業の譲渡に関するオークションで競り負けたことについてこんな風に語った。

 オークションは、「mF247」事業の譲渡について、運営元のに・よん・なな・ミュージックと優先的に交渉できる権利を競り合ったもの。ひろゆき氏は1000万1000円を入札したが、「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」のCDを販売しているクエイクが1000万2000円で落札。1000円差で競り負けた(「mF247」優先交渉権、落札者は「ウマウマ」CDのクエイクだった 1000万2000円でひろゆき氏をかわす)。

 ひろゆき氏は入札した理由について「mF247みたいなサイトがなくなってしまうよりは、継続可能な形で運営し続けることに挑戦するのはそれなりに面白いんじゃないかと思っていた」と説明する。

画像 ひろゆき氏のブログより。「CCCDのように、お客さんを泥棒だと決めつけて、敵対する関係を作っても、最終的にはファンが減っていき、ジリ貧になるだけだと思うのですよ。近頃は趣味でちょっと演奏しただけで、法律をかざしてくる人たちがいるわけですけど、そういった既存のやり方とは違うやり方はありなんじゃないかなぁ……」

 音楽ビジネスについては以前から「音楽データのように複製がいくらでもできるものではなく、ライブなど複製不能なものを価値として提供していく方が、アーティストに安定的な環境を提供できるのでは」と考えてきたという。

 そのためには、音楽データをDRMで縛って少人数に販売するのではなく、DRMフリーで流してできるだけ多くの人に聴いてもらい、ファンを増やしてライブに足を運んでもらう必要がある。mF247の「DRMフリー・無料で楽曲配信」というスタンスはその考え方に合っていたため、継続運営してみたいと思ったという。

 落札し、事業譲渡を受ければ「とりあえず、平常運用できるようにするとこまでもっていくのだけでも、結構大変そうなので、まずはそこからかなぁ」と考えていたという。落札価格は「ここまで出す人はいないだろう、という高額な値段にしてみた」というが「もっと上手がいたようで」競り負けてしまった。「まぁ、なんていうか、慣れないことはするもんじゃないっすね」

 ひろゆき氏は「『ピアプロ』でも『pixiv』でもいいんですが、無料で面白いものがいろいろ手に入る社会のほうが楽しいんじゃないかなぁと思っている」そうで、「mF247みたいなサイトがいっぱいあったほうが世の中は面白くなる気がするので、クエイクさんには頑張ってもらいたいと思いますー」とのことだ。

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