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「低俗過ぎ」記事問題の毎日新聞「Daily News」再出発 改めて謝罪

» 2008年09月01日 11時43分 公開
[ITmedia]
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 毎日新聞社は9月1日、不適切な記事が掲載され続けていたとして問題になった英語版ニュースサイト「Mainichi Daily News」(MDN)をリニューアルした。記事のチェック体制を強化し、ニュースや評論を中心に再構成。「問題の検証記事掲載後も多くの方からご批判、お叱りをいただいている」とし、改めて謝罪している。

 同日のトップ記事として、これまでの経緯と謝罪文、リニューアルの趣旨を英文で掲載。同社企業サイトには同内容の日本語文を掲載した。

 MDNのサイトは、題字などデザインを一新し、ニュースや解説、毎日新聞の紙面に掲載した社説やコラム、評論などを翻訳して掲載する。1日午前9時現在、ワーク・ライフバランスに関する記事や子どもの無保険問題に関する記事、スポーツ関連の写真ニュース、コラムなどが掲載されている。

 編集体制は立て直した。「事実の裏付けのない不適切なコラムを国内外に発信してしまった反省から」、元カナダ大使の沼田貞昭氏など3人によるアドバイザリーグループも発足し、記事や企画のチェック体制を強化。「日本のニュースを世界に発信する国際メディアとしての役割を果たすべく、全力を尽くす」としている。

 不適切な記事が掲載されてたのは、MDNの1コーナー「WaiWai」。日本の週刊誌などの記事を英文に翻訳して引用・転載しながら、日本の風俗を紹介するという趣旨だったが、「低俗過ぎる」「誤解を与える内容を世界に配信し日本をおとしめた」といった批判が相次いでいた。

 同社はWaiWaiについて「国内の雑誌などを了解を得ずに利用しており、明らかに事実とは思えない情報を英訳、転載し、一部については不適切な加筆もしていた。日本や特定の国、職業などについて誤解を生じさせる情報を長期間にわたって流し続けていた」と改めて認め、「報道機関としてあってはならない読者の信頼を裏切る行為で、多くの方々にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 同社は6月21日にWaiWaiを閉鎖。過去記事にもアクセスできないよう措置を取り、7月20日朝刊と同社サイトに謝罪・検証記事を掲載したが「その後も多くの方からご批判、お叱りをいただいている」という。「みなさまからの声を重く受け止め、今後、こうした事態を2度と引き起こすことのないよう、全力を尽くす」としている。

 WaiWaiの記事は「国内外に発信するにはふさわしくない内容と判断した」ため、記事を転載したブログなどへの削除要請は続けていくとしている。

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