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「ありえない」イー・モバイル広告に公取委が警告

» 2008年09月05日 07時00分 公開
[ITmedia]

 公正取引委員会は9月4日、イー・モバイルが広告で「月々980円で24時間通話無料」と記載しながら、実際には最低でも月額1980円かかるのは景品表示法違反(有利誤認)の恐れがあるとして、同社に警告した。

 公取委によると、同社は今年2〜4月ころ、「定額パック24」の駅張りポスター・中吊り広告で、「ありえない!電話基本料0円・」「ケータイ初!月々980円で24時間いつでも通話無料。」と記載。だが、データ通信利用料として月額1000円以上が別途かかることや、ほかの携帯電話事業者への着信には別途料金が必要なことは小さな文字で記載していた。テレビCMでも同様の記載をしていた。

 また新聞・雑誌に掲載した他社PHSとの比較広告で、他社と比較して料金が約半額になるかのように表示していたが、約半額になるのは1カ月間の利用が2万3825パケットまでの場合であって、利用状況によっては他社より高いか、約半額にならない場合があった。

 同社は警告を受け、「厳粛に受け止め、今後、より一層お客様に分かりやすい適切な広告表示を行なうよう努めてまいります」とコメントした。

 携帯電話サービスの広告をめぐっては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルも公取委から警告を受けたことがあった。

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