ITmedia NEWS > 製品動向 >

2008年ホリデーシーズンの一番人気ギフトはMacBook?

» 2008年11月27日 13時10分 公開
[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 2008年のホリデーシーズンがいよいよ始まろうとしている。ホリデーシーズンといえば、特別な誰かのための新しいPCを購入するための時期でもあり、市場には賢い消費者のために多種多様なノートPC新製品が投入されている。

 Dell、東芝、HP、Gatewayなどの新製品も含め、市場には既に多数のノートPCが投入されているが、今年の年末商戦期の一番人気の商品はAppleのMacBookとMacBook Proの新モデルということになりそうだ。

 Appleはここ2年間、米国のPC市場で着実にシェアを拡大しており、今年10月には新たにアルミ筐体のMacBookMacBook Proをリリースしている。NPD Groupによると、MacBookシリーズのラインアップに加えられたこの2つの新製品は2008年の年末商戦期の大ヒット商品になる見通しという。

 「景気の後退にもかかわらず、ノートPCの売り上げは少なくとも10月中は電化製品のほかのどのカテゴリーよりも好調に推移した。消費者市場に関しては、Appleは依然として好調であり、MacBookも好調ということだ」とNPD Groupのアナリスト、スティーブ・ベイカー氏は語っている。

 新しいMacBook製品の割高の価格(今年リリースされたアルミMacBookの価格は1299ドルから)に抵抗を感じる向きには、大手ベンダー各社がもっと手ごろな価格で各種のノートPC製品を提供している。

 NPD Groupのデータによると、大半の消費者は標準的なノートPCを探しているようだ。15インチまたは16インチのディスプレイを搭載し、重量は2.2〜2.7キログラム前後で、価格が680ドル程度のノートPCだ。このカテゴリーでは、Acer、東芝、HP、Dellなど、ベンダー各社がそれぞれ、さまざまな機能を搭載する新モデルを投入している。

 消費者の気持ちがノートPCに向かう中、従来からの家庭用デスクトップPCはかなり買い得になっているようだ。現在、Microsoft Windowsを搭載する平均的なデスクトップPCは550〜570ドル前後で販売されており、こうしたデスクトップPCは500〜750GバイトのHDDを搭載している。

 最先端のデスクトップPCを求める向きには、Dellが新製品「Studio XPS」を提供している。Studio XPSはIntelの最新のマイクロプロセッサ「Core i7」を採用した第1弾のPCの1つ。Studio XPSの価格はディスプレイなしで949ドル、19インチのディスプレイ付きで1099ドルとなっている。

 そのほかに消費者がチェックするであろうPCには、いわゆるNetbookがある。IntelのAtomプロセッサや旧型のCeleronプロセッサを採用している超小型ノートPCだ。

 ベイカー氏によると、今年の年末商戦期には、大半の消費者はこうしたノートPCの購入は控える見通しという。だがTechnology Business Researchのアナリスト、ジョン・スプーナー氏はAcerの「Aspire One」やDellの「Inspiron Mini 9」、HPの「Mini 1000」などのNetbookや超小型ノートPCはコスト意識の高い消費者に支持されるだろう、と指摘している。

 こうした低価格の超小型ノートPCの価格は350ドルから。

 「現在の経済情勢を考えれば、今年の年末商戦期にはNetbookの人気が高まるだろう」とスプーナー氏は語っている。

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.