エプソン3カ年計画、プリンタ・プロジェクターなど強化領域に
セイコーエプソンは3月11日、2011年度(12年3月期)までの新中期計画を発表した。強みを持つプリンタやプロジェクターなどを強化領域に位置付ける一方、収益性が悪化している中小型液晶ディスプレイ事業は「一段と踏み込んであらゆる選択肢を検討」するなど、選択と集中を進める。
プリンタはインクジェットを中心に、コンシューマーからビジネス向けまでの製品開発を進めて強化するほか、新興市場向けや環境配慮型製品の投入、商業・産業分野へのインクジェットの応用も進める。
国内シェアトップのプロジェクターは、高温ポリシリコンTFT液晶を内製している強みを生かし、高輝度プロジェクター分野の強化や、新領域への進出も目指す。
水晶・センサーも強化領域として、現在66.6%を保有する子会社エプソントヨコムを株式公開買い付け(TOB)で完全子会社化する計画だ。
一方、中小型液晶ディスプレイ事業は、国内拠点の集約や、別領域への要員のシフトを進めるなどして効率化を進める。その上で事業性について検討を進め、「早急に方向性の結論を出していく」としている。収益改善が難しい半導体事業も、国内2拠点の統合や、成長領域へのリソースのシフトを図っていく。
09年度は損益とんとんを目指し、長期的成長に向けた事業基盤を再構築する時期と位置付ける。長期ビジョンでは、15年度に売上高純利益率(ROS)で10%以上、ROE(株主資本利益率)で継続的に10%以上を目標に掲げる。
2009年3月期の連結業績予想を修正し、最終損益が1000億円の赤字になる見通し。従来予想は40億円の赤字だった。電子デバイス事業の事業構造改善費用など特別損失662億円の追加計上や、繰延税金資産の取り崩しなどのため。年間配当は前期から6円減の26円とする。
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