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“ニコニコ”できるたまり場「ニコニコカフェ」 アキバに1日限定で

» 2009年05月01日 17時39分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
photo “1日ニコニコカフェ”化したカフェ・トリオンプ

 「リクエストお願いします!」「はいはい、探しておきます」――5月1日、東京・秋葉原のカフェでこんなやりとりが交わされていた。お気に入りの音楽をBGMに……かと思いきや、お客がリクエストしたのは「ニコニコ動画」に投稿された動画。店内のプロジェクターで映してほしいという、ちょっと変わったリクエストだ。

 これは「ニコニコカフェ」という1日限りの企画の一幕。秋葉原の「カフェ・トリオンプ」をレンタルして無線LANや電源を整備し、軽食や飲み物を提供。ニコニコ動画やTwitterを利用し、来店客同士が交流したり、自由にくつろいだりできる。

 客の多くはモバイルノートPCやスマートフォンなどを持参しており、自分の作業に没頭したり、壁に映された動画を見るなどして思い思いにくつろいでいた。

 ニコニコカフェのオーナーで、会社員の「nakameP」は、「秋葉原に電源のあるカフェが少ない」と感じたことが発案のきっかけだと話す。電源と無線LANを整備したカフェを作り、「ネット上のIDは知っているが会ったことがない」という人たち同士で交流し、一緒に面白いことができるたまり場にしたい──と考えた。

 ニコニコ動画に作品を投稿している人たちに交流してもらおうと、リクエストを受けて動画を映すプロジェクターを導入。イベント運営にはTwitterを活用し、専用ID「niconicocafe」で情報発信したほか、今お店に誰がいるのかが一目でわかる『ニコカフェbot』機能や、Twitter上で動画のリクエストもできるようにした。このIDは午後3時現在、218人がフォローしている。


photo スタッフは全員「Twitter Tシャツ」を着用。背中に大きく「Follow me」と書かれており、「@」の後には自分のIDを書き込むこともできる。1800円で販売していた

 Webとオフラインを融合した試みとして「リアルアフィリエイト席」を用意。来店客に「Ustream」でカフェのCMをしてもらう企画で、CMを配信した客とCMを見て来店した客にケーキかデザートを振る舞う。

 この仕組みは、「2ショットチャットなどで、チャットレディがWebカメラを使ってお客さんを呼ぶ仕組みを、リアルのキャバクラ嬢がやればいいのに……もったいない」と、ふと思ったことから考え付いたそうだ。

 ニコニコカフェは、1日午前11時〜午後10時までの1日限り。今後の展開は「今回のもうけ次第。トントンくらいなら、隔月か月に1回くらいのペースでやっていきたい」(nakameP)という。次があれば、「動画作者と歌い手のマッチングイベントもやりたい」そうだ。

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