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コンピュータ関連のけが、13年間で732%増加

» 2009年06月11日 07時00分 公開
[ITmedia]

 コンピュータ機器につまずいたりすることによるけがが増えており、特に子供が負傷する危険性が高くなっている。米研究者がこのような調査結果を発表した。

 Center for Injury Research and Policyなどの研究者が全国電子傷害監視システムのデータベースを調査したところ、1994〜2006年の間に救急科で治療を受けたコンピュータ関係の負傷件数は7万8000件以上。うち93%は家庭で起きたものだ。13年間の増加率は732%となり、家庭でのコンピュータ保有の増加率(309%)の2倍のペースで増えていることになる。

 負傷の原因はコンピュータ機器にぶつかる、コンピュータ機器につまずいて転ぶ、コンピュータ機器が落ちてくる、筋肉や関節を痛めるといったもので、ディスプレイ関連の負傷が最も多かったという。ディスプレイ関連の負傷は1994年の時点で11.4%を占め、2003年には37.1%に増えたが、2006年には25.1%に減少した。CRTディスプレイから液晶ディスプレイへの移行が進んだためとみられる。

 負傷者は5歳未満の子供が最も多く、43.4%を占める。60歳以上の負傷者も37.7%に上った。全体では手足の負傷が最も多かったが(57.4%)、10歳未満の子供では頭部の負傷が最も多いという(5歳未満で75.8%、5〜9歳で61.8%)。

 「家庭の安全対策のため、使用されているコンピュータの種類や配置、家具についてのさらなる情報が必要だ。コンピュータ関連の負傷が大幅に増えていることを考えると、特に子供に関してこうした負傷を防ぐためのさらなる取り組みが必要になる」と研究者らは述べている。

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