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Windows 7、Vistaより安く 「今日を境にVistaビジネスから移行」

» 2009年06月26日 15時43分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 マイクロソフトは6月26日、Windows 7の参考価格を発表した。Vistaよりも安価に設定し、先行予約で約半額に割り引くキャンペーンも実施。「今日を境に、Vistaビジネスから7ビジネスに序々に移行する」――マイクロソフトの堂山昌司コンシューマー&オンライン事業部担当副社長は26日の発表会で、Windows 7の販促の本格スタートを宣言した。

 米国では10月22日に発売するが、日本の発売日は発表していない。

アップグレード版 通常版
Home Premium 1万6590円 2万4800円
Professional 2万7090円 3万7800円
Ultimate 2万6800円 3万8000円

 Windows 7のパッケージ価格は、アップグレード版(VistaとXPが対象)の場合で、個人向けメインストリーム「Home Premium」が1万5800円(Vistaは1万8690円)、企業向け「Professional」が2万5800円(Vista Bisinessは2万7090円)、個人向け“全部入り”「Ultimate」が2万6800円(Vistaは2万8140円)。それぞれVistaより低い価格帯に設定した。

 Home PremiumはVistaより約5000円安いが、「VistaにあったHome Basic(1万4490円)がWindows 7にはない。Home Basicの価格に近づけた」と藤本恭史コンシューマーWindows本部長は価格設定の背景を説明。「1人でも多くの人にプレミアムエクスペリエンスを体験してほしい」と話す。

 アップグレード版は、Vistaマシンにインストールする場合は上書きインストールで設定を引き継げるが、XPマシンの場合はクリーンインストールとなり、アプリケーションなどをインストールし直す必要がある。


 先行予約キャンペーンとして、Home PremiumとProfessionalのアップグレード版を約半額に割り引く「Windowsありがとうキャンペーン」も実施。6月26日〜7月5日までに、「Amazon.co.jp」など指定のECサイトで予約すれば、Home Premiumが7777円(54%割引)、Professionalが1万4777円(45%割引)になる。

 「Windows 7は、日本のβテスターのみなさんからのフィードバックでブラッシュアップした。感謝を示したい」(堂山副社長)という趣旨のキャンペーン。同様なキャンペーンは、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツでも行う。

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 Windows OSとして初めて、前世代のOSからの優待アップグレードキャンペーンも実施。26日以降に販売するVistaのパッケージ(Home Basic除く)に、専用ステッカーを添付。購入したユーザーは、専用サイトで申し込んで3000円支払えば、後日、Windows 7のディスクが届く。

 PCメーカー各社も連携し、26日以降にVista搭載PC(Home Basic除く)を購入した人に対して、優待価格でWindows 7にアップグレードするキャンペーンを実施。ソニーやNECは3000円で、マウスコンピューターや日本ヒューレット・パッカードは無料でアップグレードするなど、対応は各社によって異なる。

 6月末までの予定で行っていた、法人向けのWindows 7 Enterpriseの先行優待キャンペーンは、8月末まで延長する。

 Windows 7の国内発売日は、7月7日に開く事業説明会までに発表する予定。Windows 7のコミュニティーサイト「I Run Windows 7」もオープンする計画だ。サイトでは、Windows 7の評価をテキストやレーダーチャートで投稿・共有できるほか、自分の評価を公開するブログパーツを提供する。

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