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» 2009年07月21日 18時28分 UPDATE

「かぐや」が月から贈り物 Google Earthに月面モード

月に落下した「かぐや」の観測データが活躍。Google Earthにリアルな月面モードが追加された。

[ITmedia]

 Googleは7月20日、Google Earthに月面モードを追加した。アポロ11号による月面着陸40周年を迎えた日に合わせて公開し、Google Earthと同様の操作で月の表面を観察できる。6月に月に落下した日本の衛星「かぐや」(SELENE)の観測データを使用し、月がリアルに再現されているのも特徴だ。

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 月面モードはGoogle Earthの現バージョン「5.0」で対応。ウインドウ上部の土星マークをクリックして、表示を月に切り替えればOKだ。拡大縮小や回転など、マウスで操作しながら月を自在に観察できる。クレーターや海などに着けられた地名を同時に表示したり、地質図や地形図の表示に切り替えることもできる。

photophotophoto 通常の月面表示に加え、地質図、地形図に切り替えることもできる

 アポロ計画で着陸船が月に着陸した地点なども示されており、月探査の歴史をたどれるようになっている。Google Earthの「ツアー」機能を使い、3DCGによるアポロ11号着陸を詳細に再現したガイドツアーも収録。着陸船「Eagle」が切り離され、月を周回しながら降下、着陸する様子が実際の月面モデルを使ってユーザーの目の前で再現される。

photophoto ガイドツアーは11号と17号を楽しめる

かぐやの高度データが活躍

 画面の下部には「Image NASA/USGS/JAXA/SELENE」というクレジット表記が入っている。月面モードの表示には、宇宙航空開発機構(JAXA)が打ち上げた月周回衛星「かぐや」の観測データが使用されているためだ。

 GoogleはJAXAとコンテンツラインセンス契約を締結。JAXAは、かぐやのレーザー高度計データをもとにした月面地形図などをGoogleに無償で提供。月面モードはこのデータを活用して月表面を再現している。

 ちょうど4年前に公開した「Google Moonは、Googleマップの月面版で、画像を貼り合わせて作ったWebベースのアプリケーションだった。リアルに再現された月のバーチャルツアーを楽しめるのは今回の月面モードが初めてで、Googleのジョン・ハンキ副社長は「JAXAのデータなしではできなかった」とJAXAに感謝している。

 月面モードでは、かぐやが地形カメラでとらえた克明な写真を見られるほか、ハイビジョンカメラで撮影した映像もYouTube経由で視聴できるようになっている。

 JAXAが今回提供したデータは分解能1度(緯度方向)の全球高度データなど。11月には1/64度の全球データを一般公開する予定で、月面モードにも反映させたいとしている。

 JAXAの佐々木進・SELENEプロジェクトチームプロジェクトマネージャは「今後も同様の協力を進め、月や宇宙への関心が高まるのを期待したい」と話している。

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